閑話休題
ライトノベルを本格的に読み始めた頃──僕の場合は小学校高学年に差し掛かる頃に、当時仲の良かった同級生に勧められて読み始めた。
『魔法科高校の劣等生』という名前に聞き覚えのある方々もいると思うが、当時の私にとっては作品の貴賤を判断できずとも、夢中になるには充分の作品であった。
いまでもライトノベルを勧めてくれた彼女には非常に感謝している。彼女とは小学校卒業を境に疎遠になってしまったが、僕がこのように文章を書く機会を与えてくれたのは彼女において、他にいない。
それはさておき。
小説を読む上で当初、僕は『HUNTER×HUNTER』の誓約と制約のようなノリで「読み始めた小説は最後まで読む」という実にくだらないこだわりを持っていた。
僕自身、なぜそんなこだわりを持っていたのか皆目見当もつかない──というより、覚えていない。というのも、当時は何十年も前の記憶が鮮明であろう筈もないし、ましてや小説がどうのこうの、やんややんやと考え始めたのも、つい最近の話であるからだ。
このこだわりというのも、中学生に進学する頃には無くなってしまったわけなのである。
つまりは、「つまらない話は、読んでいてつまらない」という極々単純な事実に気付いてしまったのだ。
ありふれた事実に、有り余る暇を持て余して、ようやく気づいたという訳である。
僕という人間は、往々にして、普通の人が生きていれば直ぐに気付けるような事実に気付かないことが多い。
蛇足である。
藪をつついて自分語りである。
大変結構なことである。
さておき。
『駄作三昧』は所謂、戯言である。
読むも良し。
読まぬも良し。
望むべくは、駄作が生まれないよう、祈るのみだ。
閑話休題。
では、気が向いたら。
どうぞゆるりと。