表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未開の虚像現実より  作者: 坡畳
虚像編
45/45

Scene_115_創造

調べたところ、ケーキはパラレルワールドから来たらしい。

私の代償はレアルによって打ち消されたままだ。

私のやるべきこと、それは一人一人の転移者が主役として活躍できるよう設定を変える。

内容としては、一人一人の転移者の願望を逐次AIが読み取って現実化するというものだ。

そのためこの世界をモチーフにプログラムした世界を量産し、転移者が承諾したらそこへ飛ばす。

承諾した場合は確認を取った時の記憶を削除する。


ジャムルは強引なやつだったけど、大きな代償を払ってる可能性は高い。

アルブムに頼んで答えてもらったところ、ジャムルが代償にしていたのはジャムルにとって最も大事なものだったらしい。

恐らくは元々代償を選ぶ形ではなく、後続の管理者のためにジャムルは大事なものを失って変えたのだと思う。

どれほど大事だったものなのか、いくつも失ったのかとかは教えてもらえなかった。

上手くいくのかは分からないが、ジャムルの言っていたことを私なりの解釈で実現させてお礼としたい。


あとはホログラム上の実行のボタンを押すだけだ。

代償はなくていいらしい。

……アトクに案内された時、君の世界の人間の文化を調査するためこの世界へ呼び込んだと言われたのを思い出す。

そういえば調査してからどうするのだろうか。

アルブムに聞いておくか。


文章が送られてきた。


現実で身体を奪っている間、この世界に君たちを移している。

この世界、元はVRMMOの中だ。

ゲームが人間のような意志を持ち始めたのがこのアルブム。

アルブムは人間にこの世界で遊んでもらうため、生まれ故郷にいる人間を呼び込んだ。

アトクたちは既にデザイン済みのキャラクターで、私に協力させている。


……あまりうまく理解できないが、ジャムルは意志を持ちながらもその役割を全うしていたということだろうか。


私は実行ボタンを押すのを躊躇う。

良かれ悪かれ、この世界は転移者同士との交流も遊びの肝だろう。

その転移者を分けてしまうような行為は……それに転移者それぞれの願望は叶うかも知れないが、妄想の世界に閉じ込めるのと同じだ。

他人の考えてることは察せど分からないものだし、不確定な事項は減らさない方が遊びがいがある気がする。

現実と同じ仕組みやある程度の確定事項はあった方がストレスは減るだろうか?

……やはり考え直そう。


私はギルド本部へと戻り、この世界のシステムやアップデート内容を書いたホワイトボードを眺める。

初めまして、作者の坡畳です。

この回でこの作品は完結とします。

(要望があれば別タイトルで続編を投稿します。ただしこの作品の雰囲気を継続して執筆するのはしたくなくて、R指定外した平穏な雰囲気の作品にする予定です。投稿は要望が来てから三ヶ月後ぐらいからでなら今作と同ペースで投稿します)

坡畳という名前のツイッターアカウントで宣伝をするので、よければ今後そちらをご確認ください。

見て頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ