全ての経済学者と政治家は君を騙している
昔から政治家や経済学者は様々な嘘で国民を欺き続けてきたが、その中でも一際悪質な嘘がある。
それは、
「正しい経済政策を行えば不況や破綻は避けられ、持続的な経済成長ができる」
というもの。
これはまるで、
「人間は永遠に生きられる」
「身長や体重は増え続ける」
「永遠に順風満帆な人生を送れる」
ぐらいの詭弁。
もしもそれが真実であるならば、デフォルトする国は地球上に存在しないはずだ。
こんな小学生にもバレる真っ赤な嘘で、経済学者はずっと君達を騙し続けている。
歴史を辿れば、アルゼンチンはだいたい10年に1回破綻している。
ギリシャに至っては、2年に1回。
日本も戦後に破綻して、現在はそれと同水準の借金を積み重ねている。
首相や中央銀行が言う、
「国債は破綻しない」
なんてのは、国民を安心させるための方便でしかない。
お金の正体は債務であり、金融は債務が膨張・収縮するサイクル。
耐えられなくなるまで膨張したら、いつか必ずリセットされるのが定め。
株価が上昇と下落を繰り返すように、金融は交流のような周期性を持つ一種の『波動』になっている。
恐慌や経済破綻が起こる度に各国の政府は、
「今回は政策が間違っていた。次が修正するから大丈夫」
と言い訳しているが、結局は何度も何度も間違いを繰り返している。
世界恐慌、ブラックマンデー、リーマンショック、コロナショック・・・
何十回と破滅を繰り返しているのに、彼らは全く学習しない。
人生に浮き沈みがあるように、経済も好景気と不景気を繰り返す。
無限に上がる株価はなく、必ず下落が来て調整される。
金融緩和でバブルが膨らめば、いずれ破裂して金融危機になる。
無限に上下を繰り返す波動こそが、経済の本質。
『安定成長を成し遂げる成長戦略』など夢物語にすぎない。
現代日本における最もえげつない嘘は、2011年に始まった『アベノミクス』。
デフレ脱却という、日本人全員を洗脳した詐欺。
不景気なのはデフレのせい。
金融緩和と財政出動でマネタリーベースを増やせば、インフレ率が上がって好景気になる。
2%以上の緩やかなインフレ状態を維持すれば、経済が成長して給料が上がる。
安倍や三橋といったリフレ派はこのような嘘で国民を騙し、円安・インフレ税の負担を押し付けてきた。
実効為替レートは過去40年で最悪の円安水準になり、ガソリンや食料など生活物資の高騰で国民生活は貧しくなった。
日本の失敗が明らかになったことで、バーナンキ・安倍はリフレ政策の間違いを認めた。
だが、現在の岸田総理・黒田総裁は未だに誤った政策に囚われ続けている。
<安倍晋三の言葉>
「目標として掲げたが、正しく言えば2%以下で安定させることでもよかった」
「マクロ政策の目標は雇用なので達成したのではないか」
安倍氏の手のひら返しは見苦しいけれど、リフレ政策本来の趣旨としては正しい。
元々インフレターゲットは、物価の高騰を防いで生活を守るもの。
政府の介入で故意に物価を上げるものではない。
『インフレ目標2%以上』は、ニュージーランド連銀総裁の失言によって発生した曲解。
1960年まで世界のインフレ率は1%前後で、高インフレが安定的な成長をもたらした歴史的事実は存在しない。
このことを知らない情弱な大衆は、「インフレは2%以上ないと経済が回らない」という嘘を信じ込んでいる。
リフレ政策の元々の目的は、実質賃金を引き下げて失業者を減らすこと。
不況時の失業対策であって、ずっと好景気にする方法でも、給料を上げる政策でもない。
むしろインフレ税によって賃金は下がってしまう。
教科書に載っているニューディール政策もスタグフレーションを引き起こすだけで、不景気を払拭することはできなかった。
いわゆるケインズやリフレ、MMTといった政策を利用して「正しい政策を行えば、持続的な成長ができる」と吹聴する経済学者は沢山いるが、全部デタラメだ。
社会主義の計画経済でソ連や中国を騙し、数千万人を餓死させたマルクスと何ら変わらない。
政府は不況に失業対策を打って一時しのぎをしたり、インフレ税で破綻を先延ばしにしたりすることはできても、経済のサイクルを書き換えて永遠の成長を実現することはできない。
経済は多数の人間が集合した、ある意味では大きな一つの動物とも言える。
だから絶好調の時もあるし、逆に絶不調の時もある。
盛者必衰、生者必滅、諸行無常。
若い頃はすくすく成長するし、老いれば衰えて、次の世代に交代する。
どんな産業もいつか衰退する時が来て、次の産業にとって代わられる。
役人が盛んに補助金を出したところで、斜陽産業を救うことはできない。
どんな国家も長いスパンで見れば、繁栄と衰退を繰り返している。
いかに優れた経済政策を打ち出しても、毎年2%の安定した成長を実現した国は地球上のどこにも存在しない。
ソ連など社会主義国は計画通りの成長ができると宣言したが、逆に無理がたたって滅亡してしまった。
「正しい政策を行えば不況や破綻は避けられ、持続的な経済成長ができる」
これこそが政治家・経済学者が、大衆を安心させるために作り出した幻想。
秦の始皇帝が不老不死を求めたように、誰もが永久に続く豊かな生活を夢見て、現実を見失ってしまっている。
季節に春夏秋冬があるように、経済には浮き沈みがある。
債務の波、景気の波、人口の波など、様々な周期が合わさって、煌びやかな繁栄と暗澹とした衰退を作り出している。
それを学者の浅知恵でコントロールすることはできない。
私達がすべきは、政治家や経済学者の提唱する机上の空論を信じることではない。
世界の大きな流れを理解し、環境に合わせて自分の仕事を変えていくことだ。




