スラム街
○3時半…スラム街
廃墟と貸したビル郡。
窓ガラスが割れた車が、
1台置かれている。
車に縛りつけられ、
気絶しているスナイパー。
その車を背後に、
スラム街を一人で歩くロッド。
ゴミが落ち。
遠くに
ギャングのような格好をした団体が
いくつか見える。
地面に倒れ寝ている人々。
サングラス
「お気をつけくださいマイロード
近年の人攫い事件や麻薬売買、
武器密輸に売春組織などは、
このスラム街が中心となっています」
ロッド
「ありがとうよ
マイボーイ」
サングラス
「いえ、どういたしまして」
ロッドは、
車の周りを一週する。
ロッド・モノローグ
「危険な奴はいない…か…」
1台の車がくる。
車は、
スナイパーの
乗っている車の真向かいに
位置どる。
車から降りてくる男。
大声で言う。
男
「あんたがスマートか」
ロッド
「遅いじゃねーか
朝飯作ろうかと思ったぜ」
男
「こっちが人質だ」
男は、
両手を後ろで縛りつけた小太りの男…
カーネルを男の車から出す。
ロッド
「いよおカーネル
会うのは久々だな
少し痩せたか?」
ロッドは、
窓ガラスの割れた車に戻り、
スナイパーを起こす。
ロッド
「ほら、鶏さんが鳴く頃だぞ」
スナイパーは、
目が覚める。
スナイパーを車の外に立たす。
ロッドは、
車の後ろで隠れながら、
スナイパーの背中を叩く。
スナイパーは
男の車の方に向かい歩き出す。
ロッドは
車の後ろに周り混み、
AIガンの照準を
スナイパーの背中に合わせる。
向かいの車から、
カーネルも手を後ろに繋がれたまま
歩き出す。
カーネルとスナイパーが交差する。
カーネルとロッドの距離が縮まる。
ロッドは車の後ろから、
カーネルの方に歩き出す。
カーネルの背中で縛られてた筈の両手縄が
ほどける。
ほどけると同時に、
カーネルの
右手に銃が出る。
カーネル
「悪いなロッド
お前がお人好しナンだよ」
銃をロッドに構える。
しかし、
ロッドの銃口は
カーネルを向いていた。
ロッド
「ほんとに悪いぜ
お人好しを利用するとか
そういうヤツこそ長生きしないと
この世界はうまく回らんよ」
音
「バン」
ロッドはカーネルの銃を打つ。
カーネル
「ぐっ」
カーネルの手から銃が落ちる。
ロッドのAIガンから
ミサイルが発射され、
カーネルが乗ってきた車を爆破する。
車の爆発に巻き込まれて、
スナイパーと
カーネルを放した男は、
6メートルほど吹っ飛ぶ。
改めてカーネルの頭に
銃口を向けるロッド。
ロッド
「説明してもらおうか?」
カーネル
「いつからわかってた?」
ロッド
「第8アジト」
カーネル
「…なるほどな…
あのスナイパーから話を聞いたか
だったら話は要らないだろ」
ロッド
「まあ、
奴から話わ聞いてない
そんな所だ」
カーネル
「情報が漏れてたか…」
ロッド
「まあなんて言うか…
具体的に
どういう事なんだ?」
カーネル
「敵対する組織と
和解の話が出て
ほんとに
組織が安泰になるところだったんだ」
ロッド
「ほう?
だったら、
仲良くバスケでも
してれば良いだろ?」
カーネル
「ただし、
条件はお前を引き渡す事だった」
ロッド
「俺を?もうやめてるんだぜ?」
カーネル
「何度もそう説明したんだがな…」
ロッド
「あいつら、
超一流のお前を警戒してるんだ。
いくら組んでもお前がいる限り、
お前一人で状況がひっくり返る。
あいつらの組織を乗っ取れる。
あいつらそれを恐れたのさ」
ロッド
「俺が
ニューヨークから出ても
そうなるのか?」
カーネル
「さあな」
サングラス
「マイロード、
車が左右から二台づつ来ます。
挟み打ちになります」
ロッド
「カーネル…
仲間呼びやがったな」
カーネル
「なんでそれを…」
ロッド
「あばよ」
カーネルの頭は打たれる。
車に乗るロッド。
車が走り出す。