第二話
「ぼっちいにキャラメイク終わった?こっちはスタートボタン押すだけや」
「俺も終わった。ゲームなんてちゃんとやるの久しぶりだから楽しみだ」
社会人あるあるで、ゲームを楽しみたい気持ちはあるけれど、小一時間くらいやると疲れてやめたり、いずれやるつもりで買ってそのままやらなかったり、色々理由はあるけれど、1番は時間が無い事ではなかろうか
その時間を手に入れたからこそ、全力で楽しんでやれる。一緒にやってくれる友人もいるし、環境は最高に楽しめる状態にある
「「せーの!」」
俺たちは、ゲーム ブレイブロード をスタートした
「ぼっちいにのキャラそれなん?」
「タケはそれ?あれ⁈うわー!声が‼︎」
「うお⁉︎女キャラだと変わるのか⁉︎びっくりしたわ笑」
最近のゲームはすごい進んでるんだな。ゲームをするために買ったVRゴーグルも、子供が簡単に買える額ではなかった。俺も買ったからには楽しまないと
タケのキャラは黒髪の男キャラで背丈が高く、ガタイがいい近接戦が得意そうなキャラだ。ただ、初期装備だから街人の服装で、防御力などは無いに等しい
「ってか、ぼっちいには女キャラかよ」
そう、実は女キャラになって可愛い衣装とかを身につけて楽しみたい気持ちがあったのだ。男なら少しは共感してくれる人もいるはずだ
ただ、お互い思ったことがある。それは……
「「俺が作ったキャラじゃないんだけど」」