第十四話
俺たちがギルドの中に入ると、学ランが正座していた。扉の方向を指しているギルドの職員に説教をくらっていた。
俺たちはそこから少し離れた受け付けで登録をして、チンピラから貰ったお金で仮の通行証を引き取ってもらい、消しゴムくらいのサイズの木の板が付いたネックレスを貰った。
どうやらこれが駆け出し冒険者の印らしい。
俺たちは宿に向かい歩いていた。
「タケ、あといくら金あるの?」
「あと銀が10枚と銅が10枚だから、職員に聞いた宿に1泊したら2人で5000セリカかかる。銀が1枚1000セリカやから、残りは銀5枚、銅10枚やな」
「って事は、あと1泊しか泊れないのか。」
「安心しろぼっちいに、飯付きだから餓死はない」
「飯の話ししてたっけ?でもありがたいな。明日はどうする?」
「2パターン考えがあるんや。1つは、魔法の使い方も知らないし、職員さんが言っていたギルドの図書室に行ってこの世界の事を知る」
「確かにな。学ランは魔法の使い方を知ってそうだったな。チンピラ吹き飛ばしてたし」
「学ランについては宿についてから話し合いや。もう1つは、クエストを受注して金を稼いで武器や防具を整えながら経験を積む」
「魔物を狩ったりする感じか。リスクが高いしあと1日泊まれるなら図書室かな」
「なら決まりやな。」
俺たちは宿に着いた