表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/17

第十一話

俺たちは門を行き来する人々を観察してみる事にした

どうやら、首からかけた小さなプレートを門兵に見せることにより入れるみたいだ


「タケ、あのプレートが2つあれば通れるみたいだな」


「ぼっちいによ、歴史は繰り返すって事やな」


タケをみたら、その手の中には石ころが握られていた


「通行人は兎じゃないだろ。あと、その言葉の使い方は違うと思う」


「冗談やで。通りすがりの馬車の荷台に隠れて突破する」


「バレた時が怖いな」


「ぼっちいによ、この大きな門に対し兵士はあの1人だけや。俺たちから見て左にいる。そして、通行人のプレートしか確認はしてないんや」


「つまり?」


「荷馬車の荷台は見ていない」


「荷台に隠れていたらバレないって事か」


「せや」


「って事は、これから街に入る馬車の主との交渉が必要だな」


仮に馬車の主と話すことが出来たとしても、俺たちには交渉材料が無い

お金はもちろん無い。貴重なアイテム、装備品もない。茶色の布の服に、紺色のデニムパンツ、靴は黒のブーツといったラフな格好。もちろんタケも一緒。おそらく初期装備みたいなものだ


「ぼっちいによ、交渉なんて面倒な事はやらへんよ」


「石ころは無しだぞ」


「こそっと荷台の側面にしがみついとくだけや。門兵からは、荷台の右側は全く見えないはず」


「なるほど。それだと通り抜ける事はできそうだな。でも、門兵が何気なく振り返ったりしたらどうするんだ?」


「焦るなぼっちいに!…切り札は最後までとっておくものや」


「初手が弱すぎじゃないか?それで、切り札とは?」


「門兵にどうすれば入れるか聞く」


「流石切り札、それでいこう」


こうして、門兵に仮の通行許可証をもらい、俺たちは街に入る事ができた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ