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ロゼ、起きろ

ロゼは、パンツ一丁、シャツ一枚になっていた。

僕はロゼの姿を見た時、目を丸々としていた。


「ねえペルン、今までロゼは普通に起きてたよね?

なのになんで今、こんな格好で寝てるの?」


少年はペルンのほうを見ながら驚いてる。


「ねえペルン、どういうこと?」


するとぺルンが少年に近づきロゼの方向を見ながら、僕の背中をポンポンと叩きながら言った。


「話はあとだジェー、まずロゼをたたき起こすジェー

話はそれからだジェー。」


「うん、そうだね、あははははは」


と笑いながら、2人でロゼに近づいていった。


「ロゼー起きろー」


「ロゼーいつまで寝てるジェー」


2人でなかなか起きないロゼの顔を、覗き込むと、今まで見たこともない顔を浮かべながら、幸せそうな顔でよだれをたらしながら寝ていた。

そして、少し耳を近づけてみるとぼそぼそと、寝言を言っている。


「おいちーわー

うふふふふふふふふふ」


それを見た2人は、この状況どうしたらいいんだ?という顔つきで見合わせた。

そして2人がとった行動は、何回も大きな声で叫んで、身体を揺さぶるだった。


「早く起きるジェー」


「戻ってきてえええ」


「もう朝だよー」


そしてなかなか起きないロゼに対して、ペルンが腹を立てたのか、いきなりペルンが、ロゼの顔に向かってパンチを浴びせながら起きろーと気合いを浴びせた。

するとロゼの、目がパチリと開いてペルンが放ったパンチの10倍くらいのパンチを浴びせられて、「うるさいし、痛いんじゃあああああああああい」と大声をあげながら、ロゼは起きた。

ペルンは、何もできず5キロぐらいふっ飛ばされ、壁に埋もれた。

そして顔にロゼのこぶしのあとがくっきりと浮かび上がりペルンは、気絶してしまった。

僕は、その状況を見て、一瞬にして震えだした。

そしてロゼを怒らせたら、確実に殺されるなと悟った。


「あれ?少年動いてるじゃん。」


「え?どういう意味?

僕はずっと動いてたよ。」


「あーそっかー、知らないのか。」


僕はロゼの言葉に疑問しかなかった。


「そういえば、ペルンは?」


「え?覚えてないの?」


「何がよ?」


「何がよって。

寝ていたロゼを、僕とペルンで起こそうとしたら、ロゼが殴ってペルンを吹っ飛ばしたんだよ」


ロゼは、少年の顔を見て笑い始めた。


「またまた、私がそんなことするはずないでしょー

何バカなこと言ってんのよー」


とロゼはまた少年の顔を見ると、少年はまじめな顔をしていた。


「え?本当?」


僕は、首を縦に振ると、ロゼは顔を青ざめた。


「そういえば私、今まで何してたんだけっけ……」


「だから寝てたって言ってるじゃん」


「そうだったわね、ははは

またやってしまった。」


「また?ってどういう」


「私、昔から寝起き悪くて、起こされたらすぐ手が出るらしいのよ。

しかもね、私自身、覚えてないのよー」


と下を向きながら、申し訳なさそうな顔で言った。


僕は驚きのあまり、大きな声を出した。


「ええええええええええええええええええええええええええええええええええ

何それえええええ、理不尽すぎだよおおおおおおおおおおおおおおお」


「でも、まあ大丈夫だってー」とニコっとした。


「この人、全然反省してないんだけどー」


「それで、ペルンは?」


僕は、ペルンが飛ばされた方向に指をさした。


「向こうのほうに飛んで行ったよ。」


「分かったわ、じゃあちょっとペルンを迎えに行ってくるわ」


と言い行こうとするとペルンが、ボロボロの体を、引きずりながら戻ってきた。


「もう、ひどいじぇーー」


ロゼは、ペルンの姿を見て、ペルンに抱きついた。


「ごめんね、ペルン

わざとじゃなかったの」


ペルンは、痛すぎてロゼを、引きはがそうとするが、全然離れない。


「痛いジェーロゼー

もうこれ以上僕ちんを、ボロボロにしないでほしいじぇー」


そういうと、全然離れなかったロゼの体が、そっとペルンから離れた。


「早く、怪我の手当てをしないと」


そしてロゼが、後ろを向き手のひらをパーにしたら包帯と消毒液が出てきた。

そしてペルンの方を向き直し、手当をし始めた。


つづく~







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