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時って止まるの?

ペルンは言葉に詰まった後、少年のまなざしとお願いという言葉がペルンの頭の中でリピートされていた。

ペルンの中で、迷いが生じていた。

行かせてあげるのがいいのか、洗脳して殺すのが言いのかと。

でもこれは、少年自身の問題なのだから、少年に任せ見守ってあげる方が、神としていい選択なのだろうか?

けれど、もっと考える時間がほしいと思ったがそんな時間はない、どうしたらいいジェーと考え、ペルンは頭を悩ませた結果、ペルンはある行動を起こした。


「僕ちんに少し時間がほしいジェー」


「どれくらい時間がほしいの?」


「1日考えさせてほしいジェー」


「1日?無理だよ、そんな時間はないよ。

1日も何もせず待っていたら、悪魔の人格が、何をするかわからないよ。」


「そんなことは、わかってるジェー

だから、1日、時を止めるジェー」


「時を止められるの?

じゃあそんなこと、僕たちに言わずに、時を止めて、早く答えを出してよ」


「それが、僕ちん1人じゃ無理なんだジェー

だから、少し手伝ってほしいジェー。」


ロゼと少年は顔を見合わせ、言葉が被った。


「私たちが、手伝うの?」


「僕たちが何を手伝えって言うの?」


ペルンは、二人に指示を出し始めた。


「2人とも、僕ちんに合わせて三角になってほしいジェー」


2人はペルンに合わせて三角形の形になった。

そしてペルンが、ぶつぶつと呪文のようなものを唱え始め、右で少年を指さし、左でロゼを指をさした。

そして、ペルンの小声の呪文が終わり、2人の顔を1度見合わせ、ペルンが大きな声で「フロート」と叫んだ瞬間、2人の体が、ペルンと同じ位置まで浮いた。


「これで、しっかりトライアングルになったジェー」


「なんでそこは、英語なのよ、三角形でいいじゃない。」


「フロートも浮くっていう英語だジェー」


「まあまあ2人ともそんなことはいいじゃん。

それでここからどうするの?」


「三角形になった状態でまた、僕ちんが呪文を唱えたら、成功すると思うジェー」


「思う?」


「僕ちん時を止めるの初めてなんだジェー」


「えー、そうなの?」


「あんた、本当にこれで合ってるんでしょうね?」


「段取りは、大丈夫だジェー

僕ちん、こう見えて神様だからだジェー」


「はいはい、わかったから早くやりなさいよ。」


するとまたペルンはぶつぶつと、呪文を唱え始めた。

そしてペルンの呪文が、止まりペルンが大きく息を吸い込み「すとっぷたいむ~」とへたくそな発音で叫んだ瞬間、少年の体が停止した。


「少年、聞こえてるジェー?」


「・・・・・・・・・・」


少年は完全に止まっている、返事がない。


「成功したジェー」


ペルンが喜んでるときに、普通だったらペルンだけしか今は動けないはずなのに、声が聞こえる。


「ねえ、ペルン?

成功したの?本当に?」


ペルンが左を向くと、ロゼは普通にしゃべっていた、少年だけが止まっていたのだ。


「これは、どういうことだジェー?

なんで、ロゼは動いてるんだジェー?」


「そんなこと私に聞かれても知らないわよ。」


「で、これって成功したの?」


「わからないジェー、でも少年が止まってるってことは、成功してると思うジェー」


「そう、ならいいんだけど、ゼルも止まってるか見てくるね?」


そういって、ロゼが動こうとした瞬間、ペルンがロゼと呼び止めた。


「ダメだジェー動いたら。」


「なんでよ?」


「トライアングルを崩したら、時がまた動き出すんだジェー」


「えーそうなのー?

てか1日私、この場所にいないといけないの?

退屈~」


「ロゼ、少ししんぼうしてほしいジェー

僕ちんはちょっと考えるから、静かにしててほしいジェー」


と言い、ペルンは目をつぶって、考え始めた。


つづく~

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