表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イシュト大陸物語  作者: 明星
力の証明
50/408

第6話

戻ってきたカヴァルは依頼書の束と一緒に地図を持ってきた。

「地図を見たことは?」

カヴァルの言葉にアッシュとディーンは首を横に振った。

今まで生活を共にしていた商隊は既に決まった道順を回っていた為、これまで地図を見る機会などなかったのだ。

「よし、では少し長くなるが基本的なことから説明していこう」

そう言ってカヴァルが指差したのは地図の中心。

そこには王都があり、王都からは四方に街道が伸びている。

その街道は東西南北にある四つの町へと繋がっており、更に隣り合う町同士も街道で繋がっている。

「大きな円を描いた街道の中心に王都がある形だね。ではその円を描いた街道の外はというと、未だ人の立ち入れない土地が広がっておるのだよ。北方だけはある程度開拓が進んでおるがね」

カヴァルは続けて話した、その原因を。


大陸の外側へ向かえば向かうほど、そこに住む生き物や魔物が強力になり、その為簡単に人の住む土地を広げることができないのだ。

「今ある土地だけでも十分に生活はできておる。危険を犯してまで無理に侵入する必要はなかったから、今まではそれでも問題なかったんだが」

ここにきて西方の沼地を開拓する必要が出てきたと言う。

「大きな争いもなく、疫病も流行る前に対処できるようになり、今この大陸では人がどんどん増えておる。そうなると沼地で採れる薬草や燃料なんかが足りなくなる可能性が出てくるからね」

しかし、とカヴァルはいくつか選んだ依頼書を机の上に広げてぼやいた。

「問題は山積みだよ」と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ