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イシュト大陸物語  作者: 明星
力の証明
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第5話

「少し基本に立ち返った話をしようか」

とカヴァルが話始めた。


組合の依頼を受ける場合、その者の実力以上の依頼を受けることはできない。

始めは危険の少ない依頼からこなしていき、結果を残すことで難易度の高い依頼を受けられるようになる。

その為実績のないアッシュ、ディーンではヴェラと組んだとしても、依頼できるのは王都までの石の運搬であり、その先の石の調査に関しては中央の冒険者組合が確実に違う冒険者へ依頼をすることになるだろうとカヴァルは言った。

「さて、そんな中で君達が中央の組合から任されるようになる為には、だ」

アッシュとディーン、ヴェラの3人で高難易度の依頼をこなし、信用に足る実績を作る必要があるとカヴァルは言う。

「やるかね?」

カヴァルの問いに対して三人答えは同じだった。


「よろしい。見たところアッシュ君が前衛、ディーン君が中衛、ヴェラ君が後衛と斥候と部隊の均衡は取れておる。できれば後一人中衛が欲しいところだが」

「それなら問題ありません」

頼りに仲間なら既にいる。

「心当たりがあるのかな?」

「いえ、仲間なら既にいるんです。その、狼なんですが」

「ほう」

アッシュの言葉でカヴァルの目が楽しそうに見開かれた。

「仲間に狼とはまるで初代ウルカ王のようだ。ならば戦力としては問題あるまい。狼は人間よりもずっと信頼できる相手だ」

そう言って立ち上がり、依頼書の束をいくつか持ってきた。

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