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イシュト大陸物語  作者: 明星
館に蠢く
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第15話

何度かの野宿を経て、依頼書にあった赤い布が巻かれた木を見つけた。

「ここだな」

二人はその目印から街道を逸れ沼地へと入っていく。

足場は若干ぬかるんでいるが歩くのに支障はない。

しばらく歩き、下り坂を慎重に進む。

すると眼前に、いくつもの巨大な岩のようなものが現れた。


縦にも横にも大きく、様々な形をしているそれは、岩と土の塊に見える。

高さはどれも同じくらいで、見上げていると首の後ろが痛くなってくる。

岩の頂上は平らになっており、そこには木や雑草などの緑が見てとれた。

その中でも一際大きな岩には人の手が加えられ、ある種の建造物のような外観をしていた。

そしてその建造物の下には二つの動く影があった。ゴブリンだ。


「調べてくるよ」

ディーンが静かに歩き始めるのを見て、アッシュはゴブリンから死角になる場所に隠れて様子を伺う。

ゴブリンの住み着いた岩の建造物をぐるっと一周してディーンが戻ってきた。

「見張りはあの二匹。あの入り口から上に向かって階段があったよ。たぶん中でいくつかの部屋に繋がったあとそのまま頂上に抜けてる。頂上に見張りはいない」

ディーンの指差す先のは岩の建造物の入り口。

その両脇にはゴブリンが立っており、他にはいくつかの窓らしきものも見える。

「今回は怠けてないんだな」

入口でしっかりと立っているゴブリンを見て、残念だ、とアッシュが苦笑した。

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