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勇者と魔王の遊戯  作者: 大乃正生
王国編
13/16

第十三話「依頼の受付」


ギルドの実力テストを突破した。

と、アルディーナとヴェスタリアの二人は思っていた。しかし、先程の実力披露はテストではなく実力を測るもの。


どこの冒険者ギルドで登録しても必ずあるもので、誰がどれくらいの実力かをギルド側が管理しており、実力に見合わない依頼を受けようとした場合止める役割を担う。


また、冒険者のランクが分かれているがそれは実力ではなくどれだけの仕事をしたかという〈信頼〉の証。

下のランク=弱い。ではなく

下のランク=新人。という認識であり、逆に

上のランク=強い。ではなく

上のランク=信頼できる仕事人。という認識が強い。


そのため、アルディーナとヴェスタリアの二人は知らないが〈新人潰し〉というモノはあまり起こらない。”あまり”起こらない、つまりたまに起こったりしている。


ランクはそんな仕様なため

二人が受けられない仕事というのは、あまりなくほとんどの仕事は受けられる。

受けられない仕事は信頼関係が必要なものだけだったりする。


「う〜ん...やっぱり、薬草集めとかが良いかな?」


「...うむ、まぁ...低ランクならばそれが無難だろうな」


二人はギルドのランクの仕様を知らないため仕方ない。ヴェスタリアは勇者の時にギルドに登録はしたが、依頼を自ら受けたことはなかった。

王国経由であったり、パーティ仲間に任せていたため何も知らないのである。


「じゃあ、薬草集めか......」


「そうだな...ところで、ヴェスティは薬草の知識はあるのか?」


「いや...?アルディは...」


「ある訳ないだろう。私は、魔族だぞ?それも王だぞ?...人間に効く薬など知る訳ないだろう」


アルディの言葉に「それもそうか」と納得し、図鑑的なモノがギルドで借りられるかを確認することに。


冒険者ギルドにて。依頼の受け方は簡単であり、クエストボードに貼ってある依頼書を受付に持っていき、依頼を受けた証として依頼書のコピーの用紙を貰う。それだけで、依頼を受けたという証拠になる。


「すいません、この薬草集めの依頼を受けたいです。」


「はい、かしこまりました。...こちら、コピー用紙になります」


「ありがとうございます。...それと、この薬草が載っている図鑑など借りれますか?」


「図鑑はありませんが...こちらが集める薬草です。そして、コレらが周辺に生えている依頼外の薬草になります」


依頼発注場にて、茶髪で左目の所にホクロがある女性が応対してくれていた。彼女の名前はアンナといい、テキパキと仕事をこなしていた。

ヴェスタリアは何も気にせず依頼についての話をしていたが、アルディーナは「これだよ...これが異世界の夢だよ...!」と感動していた。


そして、アンナが取り出したモノは数種類の薬草が記載された一枚の用紙。ヴェスタリアたちのように薬草のことが分からないが、依頼を受ける者が沢山いるためこのようなモノが用意されていた。


「ありがとう、助かります」


「私からも、最大級の感謝を......!」


「は、はぁ...?」


ヴェスタリアの「助かります」という言葉には笑顔で返したがアルディーナの片膝を付いた大袈裟な感謝には意味が分からず困惑していた。


「ちょ、アルディ!行くよ!」


「だがしかし、この感謝を伝えなければぁ......!」


普段は落ち着いているのに、フランという強烈な人の後に出会った理想の受付嬢ということもあり、かなり興奮していた。


しかし、首根っこをヴェスタリアに掴まれそのまま、ギルドを後にした。アルディーナを引っ張っているヴェスタリアはかなり恥ずかしそうに、顔を赤くしながら「静かにしてくれよ...!」と思っていた。



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