最終話 これで終わり?
…………
………
……
…俺は、雨を見つめながらあの日のことを思い出す。
『自分の女のほうが大事か!?』
「………」
正直、アイツの行動は今でも許せるものじゃない。
たとえ、ライに「行け」と言われてもだ。
「……」
せめて、俺がアイツと、一緒にあの場にいたのなら…
……
「…俺が、判断を鈍ったせいなのか…?」
あの日、俺より先に行動したのは誰だ?
………アイツだ。
アイツが…秋也が先に行動したから、俺は混乱に乗じて外へ出れた。
そのおかげで、俺はライを助けれたんじゃないのか?
「……俺の……せいかよ…!?」
頭を抱える。
俺は…、俺の事しか見ていなかった。
きっとアイツは俺が来ることを見越して、少しでも雨に当たらないように、できるだけ多くの荷物を、ライに託し、ライを俺に託したんじゃないのか?
「………なんだよ…!クソっ!!」
気付けば、雨の中を駆け出していた。
理由はただ一つ
アイツに、謝りたかった。
「一人でカッコつけんなよ…!!なんで…!なんで、俺は気付けなかったんだよっ……!!」
雨のせいで足が重い。
だが、それでも必死に走る。
ただひたすらに、一つの目標のために俺は走る。
雨は嫌いだ。
初めて…いや、二度目の顔合わせの時も雨が降っていた。
あの時も、雨は俺を笑っていた。
祭りの日も、アイツの言葉を最後まで聞けなかった。
俺の冷静さを、雨が奪った。
アイツのせいで、俺は雨がとことん嫌いになった。
「クッソがぁ!!!」
濡れた服のせいでうまく動けなくても、走る足だけは止めない。
俺が、雨が嫌いなのはアイツのせいだ…!!
だから!!絶対に謝らせてやるために…!!!
ここまで長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。
『雨が嫌いなのはアイツのせい』をここまで読んでいたたき
誠にありがとうございました。




