表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
禁断の魔法師  作者: かちょ
魔法への目覚め
2/18

始まりと出会い

エルザ・アカデミアの門は、レンが想像していた以上に威厳に満ちていた。巨大な校舎は天空にそびえ立ち、周囲には花々が咲き乱れている。入り口を通ると、レンの目の前には広々とした緑のキャンパスが広がり、そこにはすでに大勢の生徒たちが歩いていた。


「本当に、ここに俺が来てもいいのか…?」


そう思いながらも、レンは校内の案内に従い、入学手続きを済ませるために学園の受付に向かった。


受付を終えた後、レンは校内を歩き回っていた。魔法学校に通うというのはどこか不思議な感覚で、周りの生徒たちが当たり前のように魔法を使っている姿に驚きつつも、興味を引かれる。


その時だった。目の前に、黒いローブを羽織った長い金髪の少女が現れた。彼女は真っ直ぐな視線でレンを見つめていた。美しい顔立ちに冷たい眼差しを持つ彼女の名は、アイリス・フォルトナ。


「あなたが、司馬レン?」


アイリスの声には冷たさがあった。彼女はレンを一瞥し、すぐに呪文を唱え始めた。すると、周囲の空気が一気に熱を帯び、彼女の手から赤い火の玉が生まれた。


「え…?ちょ、ちょっと待て!」


レンが慌てて止めようとしたその瞬間、彼女の火炎魔法が彼に向かって飛びかかってきた。レンは無意識に手を伸ばし、反射的に呪文を唱える。すると、レンの手のひらから青白い光が放たれ、その光がアイリスの火炎をかき消した。


「な…に?」


アイリスの顔に驚きが走った。彼女は再び構えようとしたが、レンの力は止まらなかった。彼の体から溢れ出る魔力が彼女を圧倒し、レンは制御不能な状態に陥っていた。


「や、やめろ…!俺はそんなつもりじゃ…!」


だが、その時、レンの後ろから別の声が響いた。


「ストップ!」


その声と同時に、レンの周囲に広がっていた魔力が消え去り、レンはその場に崩れ落ちた。声の主は、彼と同じ高等部に通う少女、サクラ・アマミヤだった。


今のところは毎日朝7時と夜18時に投稿予定です。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ