魔鏡
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:魔鏡
私たち家族は引っ越してきた。
それまで住んでいたアパートからマンションへ。
今度はけっこう高級なマンションで、
それまで住んでたのが安アパートだったから
私は嬉しくなった。
セキュリティーもしっかりしてるし、
内装なんかも全部新しい。
ここで第二の生活が始まると思うと
本当にセレブになったような気がしてたまらない。
お父さんとお母さんとお姉ちゃんと私の4人暮らし。
ある朝、お父さんはいつも通りに会社へ行き、
お母さんは朝食の支度をしていた。
私とお姉ちゃんは起きてきて、そろそろ学校へ行く準備。
トイレに行ってから顔を洗い、
洗面所の鏡の前に立って髪型なんかを整える。
お姉ちゃんはすることが早いから、いつも私のほうがあとに残る。
「早くしなさいよ、遅れちゃうわよ」
お姉ちゃんが私に言う。
「わかってるわよ、急かさないで!」
なんて言いながら髪を整え、リップを塗って鏡の前から立ち去った。
でもその時ちょっとだけ違和感を感じた。
「朝ご飯できたわよ〜」
「んーいい匂い♪お姉ちゃん行こ」
と洗面所から出た所に立ってたお姉ちゃんにそう言い、
キッチンへ行こうとしたのだけれど、
「ん?お姉ちゃんどうしたの?」
お姉ちゃんはまったく無反応。
いつも2人揃ってキッチンへ
行く習慣がついてた私たち。
お姉ちゃんはそれから洗面所を覗き、
「まだなの〜?」と言った。その直後、
「あれ?裕子?どこ行っちゃったのよ…」
と洗面所に入っていった。
「…何やってんの?お姉ちゃん私ここだよ」
と言おうとした次の瞬間…
「キャアアァアァ!」
お姉ちゃんが思いきり悲鳴をあげた。
その声を聞いてキッチンからお母さんが飛んでくる。
「ど、どうしたのよ!」
「こ、これ…!これ…!」
鏡を指差すお姉ちゃん。
私はその2人の光景を
ただぼう然と突っ立って見てるだけ。
2人に近寄って見てみると、
「…え?…これ、なに…?」
まったく無表情な私が鏡の中に映ってた。
さっきからずっと気になってたけど、
お母さんにもお姉ちゃんにも、私の姿は見えてないようだ。
それから鏡の中の私はスッと消えた。
学校へも行かず、ずっと私はこの家にいるのだが、
お父さんもお母さんもお姉ちゃんも
私がどこへ行ったのか分からなくなったようだ。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=6JnGhaR7rDE
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬