赤の魔術師――紡がれる思い――

※初めての小説なのに長編という無謀な挑戦をしております(_ _)
※一部を完結しました。まだまだ続きますがのろのろ更新です。

これは悲劇の運命をたどった彼女の願いから始まった物語。

リコは、これまで生きてきた世界とは別の世界で目を覚まし、白髪の青年ルーフスに拾われて森の中にたたずむ屋敷で共同生活を始める。

元の世界でどこにも自分の居場所を感じられなかったリコは、ここに来る直前に光りに包まれ誰かに呼ばれたことを思い出し、この世界に自分の居場所があるのだと胸を高鳴らせた。しかし、彼女を探していたはずの召喚者の姿はどこにもない。

青年からも「ここはおまえのいるべき場所ではない」と否定され、屋敷から出ることを禁止されてしまう。リコが屋敷から出ることをひどく嫌う青年には、なにか隠し事があるようだった。

誰かに必要とされたいリコは、自分の中に不思議な力があることに気がつく。自分は、この力でこの世界を救うために召喚されたのかもしれない。この世界こそが自分の居場所なのだと確信したリコは屋敷を出て召喚者を探すことを決意する。


青年の本当の姿を知り、やっとの思いで逃れ行き着いたその先に、リコの居場所は待っているのか。

自分が生きる理由を求めて、少女は知らない世界で奔走する。


自分の存在価値に悩むヒロインの冒険ファンタジーです。
※主人公が繊細な子で前半は話が暗いです。苦手な方はご注意ください。
※作中にオーバードーズに関する描写がありますが、絶対に真似しないでください。