第8話 岩倉絆の買い物、あるいは豪快な報酬の使い方
あれから数日。ガリガリさんと鳥から、新たな魔怪獣はまだ出現していない。
なので俺は、束の間の平和を謳歌していた。
「なあ、やっぱロボットの操縦って難しいのか?」
「何でサメ?」
「乗り心地はどうなんだ?」
具体的には、学校に来ていた。
学校の真ん前でドンパチやってたのに、何で休校になっていないのか。
それは、魔怪獣が暴れまくった倉庫から住宅街らへんは、本間博士によって避難済みで、人的被害が無かったからである。
また、破壊された住宅も、何か知らん間に修復されていたことも大きい。
……ぶっちゃけ、何も無かったのと一緒である。
ただ、妙な知り合いが増え、大金が手に入っただけだ。
いや、校内も何かと騒がしくなった。その証拠に、俺はおかしな3人組に絡まれていた。
おかしなと言っても、一応常識の範囲内を出ていないが。
「この学校じゃ、あのロボットや怪獣のことが気になってる奴は大勢いる。かく言うおれもその1人でねぇ。教えちゃくれねぇか?」
3人の中では一番背の高い、学ランの男子生徒。俺から見て右、つまり向こうにとっては左手側に位置取っている。
整った顔立ちをしているものの、どこか猿やチンパンジーなどの霊長類的な野性味を感じさせる。
細く見えるが、実は気持ち悪い程、極限まで絞り込まれた肉体をしているためである。
「なーなー、ちょっとくらいいいじゃん」
3人の中では一番背の低い、セーラー服の女子生徒。俺から見て左、つまり向こうにとっては右手側に位置取っている。
一般的に見れば美少女といっていいが、大きくて丸い目が可愛らしく、とっつきやすい印象を与えている。
少し太ましく見えるが、全体的に筋肉質なためである。
「減るもんじゃねぇしよぉ」
3人の中ではちょうど中間の、学ランの男子生徒。俺から見て真ん中、つまり向こうにとっては真ん中に位置取っている。
ハンサムなのだが、目つきなどが凶悪に過ぎ、鬼のような恐ろしさがにじみ出ている。
ゴリマッチョというには細いが、細マッチョというには太い。これは、バランスよく筋肉のついた屈強な体格をしているためである。
彼らの名前は、左が甘粕狒覚、右が御礼狩子、真ん中が天海逆鬼である。
そんな、俺よりはるかにデカい、仲良しな3人はいつも一緒。
彼らは、逆鬼を軸として、狒覚が左、狩子が右というポジショニングを、常に行っているのだ。
何でこんなに詳しいかって?
同じクラスな上、この矢倍高校でもヤバい奴らだって名が知れてるからだよ!
ちなみに、何度か話したことはあるものの、特に何もなかった。親切でいい奴らだったのだ。
多分、噂の独り歩きだと思うが……大体は本当なんだろうな。
「あー、その、博士から機密はあまりもらすなと……」
半分は嘘だ。
何故なら、俺はシャークウェポンのことを、操作のこと以外ほとんど知らないからだ。
知らないので、何も教えられない。そして、博士にもできるだけ言うなとも言われてる。
「機密か……ハッキングでもするか?」
「ハッキングはだめだろー」
「なぁ、座り心地……」
意思統一くらいしてから来いよ!
いつも3人でつるんでるんだからさぁ!
3人がわちゃわちゃしてる間に、俺は教室を後にした。
◇
「ん~?」
三馬鹿から逃れた俺は、ぶらぶらと歩き回っていた。
ちなみに、今は昼休みである。
それにしても、何だか学校中が小綺麗になっている感じがする。
特にトイレなんかは、ピカピカに掃除されていた。
魔怪獣が出てから、校内のいたるところが新しくなっている気がする。
どこにそんな金があるんだか。
昨日など、理科室というか、科学部の部室に次々と高級そうな資材が運び込まれていくのを見た。
いや、科学部だけではない。全ての部室で、そういったことが起こっていた。
「何に使うんだよ、あんな機材」
科学部を覗いてみると、何に使うのか分からない機材が設置されており、部員達が狂喜していた。
正直マッドサイエンティストにしか見えないが、知り合いに本間博士とかいう狂人がいたのを思い出した。
ここにいる誰よりもヤバいんだろうなぁ。
「おや、どうかしましたか?」
「ひゅいっ!?」
後ろから突然話しかけられたので、思わず変な声が出てしまった。
いや、普通に話しかけられたらここまでの反応はしない。声が、あまりにもネットリとしていたから、ビビったのだ。
そんなねばついた声の主に対し、戦々恐々としながら振り返る。
そこにいたのは、見えてるのかどうかも怪しいくらい糸目の、女子生徒がいた。
「これは、驚かせてしまったようですね。申し訳ない」
「ああ、いえ……いいんですよ。覗き見してた俺が悪いんですし」
糸目かつ笑顔で申し訳なさそうに謝る彼女に、俺もつい敬語になる。
「覗き見ですか。何か、気になることでも?」
「いや、機材が新しいなーって思って」
「ああ、あれですか。私の友人……岩倉絆という方が大金を得ましてね。彼が学校中の設備を購入したのですよ」
「えぇ……」
金の使い方が豪快過ぎるだろ。
そして、現金で引き出したのはこのためだったのか。
ん? クレジットカードとかは使わなかったのか……? どうなんだろう。
「キズナは素晴らしい贈り物をくれました。ならば、我々は働きによって返すのみです。そして、貴方にも感謝しているのですよ」
「俺にも?」
「ええ。貴方は、命を賭して学校を守ってくれました」
「……」
「そのことについて感謝します。誠にありがとうございました」
こう、面と向かって感謝されるのはむずがゆい。
「おっと、ご紹介が遅れましたね。私の名前は牧島嶺緖。1年生の身ではありますが、僭越ながら科学部の部長を務めさせていただいております」
物凄く丁寧な自己紹介だ。
今まで出会ったのが、狂科学者、主人公、ゲスなので新鮮だ。
……いや、待てよ、科学部部長の牧島嶺緒だと?
それは、2年に進級したての時、理科室で人体実験未遂を起こした奴の名前だった。
他の生徒によって、すんでのところで阻止されたらしいが、人体実験の下手人がどうなったのかは知らなかった。
停学くらいは食らってるかと思ったが、どうやら普通に登校していたらしい。何で?
「あ、ああ、これはご丁寧に。俺は――」
「ええ、存じ上げておりますよ、サメ先輩」
「サメ先輩……!?」
俺そんな覚え方されてんの!?
確かにシャークウェポンとかいう特大のサメには乗ってるけど。
「この矢倍高校において、貴方があのロボットに乗っていることは周知の事実です。故に、この高校でサメというのは、貴方の代名詞になりつつあるのですよ」
「えぇ……」
俺にそこまでサメ要素あったか?
サメ乗り回して暴れただけじゃん……いや、それが原因か。
「部長、そろそろ……」
「おや? どうやら、そろそろ授業が始まるようですね。私はこの辺で。ではまた」
「あ、ああ」
理科室から出てきた生徒が、牧島さんに何か耳打ちした。
牧島さんは俺にペコリと頭を下げると、理科室に入って行った。
授業に遅れたくはないので、俺も早く教室に戻ることにした。
◇
「博士、どうですか?」
「いいぞ、前より早くなっとる」
放課後、部活も何もない俺は、本間博士の研究所に来ていた。
その理由は、シャークウェポンの訓練のためである。
研究所には、シャークウェポンのコックピットと全く同じシミュレーターが存在する。
モニターに浮かぶ映像は圧巻で、操縦する際の揺れなどの再現も、急ごしらえのものとは思えない。
「お前さんに必要なのは、やはり反復練習か」
「そりゃ、俺には触っただけで動かせるなんてことはできませんから」
シミュレーターの中で、トカゲ、ガリガリさん、鳥と戦った。
最初はボコボコにやられていたが、何度も練習する内に、ある程度戦えるようにはなってきた。
AIによるアシストは欠かせないが。
「その点、アルルカンは天才みたいですね」
能力に関しては、優秀の一言。レバーやボタンの位置も早々に覚え、車のような感覚で操作している。
シミュレーションでも、単独で敵を倒せている。
だが、天は二物を与えずと言ったもの。人格はゲスだ。
今は、研究所のどこかで隔離されている、ヴィクセントを煽りに行っている。
俺達に対しては、協調性があったのがせめてもの救いだな。
「そのようじゃが……」
本間博士は渋い顔だ。
研究所にいる人は皆いい人なので、最低限は審査しているのはわかる。
だが、俺みたいなのを選ぶほどパイロットに困窮している次点で、人格優先で人材を選ぶとも思えない。
「テストの結果では、常人よりは優れていたし、全力を出したように振舞っておったが……わしには手加減しているようにも見えた。それ故、どうにも違和感が拭えん。きな臭いわい」
「まあ、確かに」
アルルカンは、まかり間違っても普通の人間でないことは明白だ。
普通の人間は、時速100キロは出る巨大な柱から、自分の脚で逃げることはできない。
「じゃあキズナはどうです?」
話題を変えるめ、キズナのことを聞く。
鹵獲されたロボット(メイガス・ナイトとかいうらしい)は、罠の可能性やシステムの解析のため、徹底的に調べられた。
結果は問題なく、今やキズナ達が好き勝手にいじくっている程だ。
「屈強な肉体、並外れた精神力。知能の方は正直及第点じゃが、数学にはめっぽう強く、操作などに関しても飲み込みは驚くほど早い」
「やはりそうでしたか!」
「ああ。しかし、1番驚異的なのは……カリスマ性じゃな。他者を惹きつけてやまない、何かを持っておる」
「カリスマ?」
そういえば、キズナは研究所の職員ともすぐに打ち解けていた
あれは天性の人当たりの良さだと思ってたが、そういう見方もあるのか。
「わしの目が耄碌しとらんなら、奴はいずれデカいことをやらかすぞ」
「もうやらかしてませんか?」
「フハハ! 確かにな」
ロボットの鹵獲を、デカいことと言わずに何と言うのか。
しかも、他の生徒からもかなりの信頼を得ているようだ。下地は既に整いつつある。後は、下地が盤石になるか、きっかけさえあれば……
「さて、シミュレーションもいいが、実際にシャークウェポンに乗ってみんか?」
「お、いいですね」
シャークウェポンのエネルギー切れと、ガラスの修理が終わったらしい。
まあ、そのほとんどは、新しい頑丈なガラスの開発に費やされたらしいが。
何にせよ、短期間で修理とか開発とかできるのは、流石としか言い様がない。
ノウハウ自体は元からあったのかな?
俺は、本間博士について行った。
◇
改めてシャークウェポンを見る。
相変わらず、昭和のスーパーロボットのような見た目だ。
最近のロボットにありそうな、とげとげしいというか、角張った部分が少なく、全体的に丸い。
丸太や樽のように太い手足からは、安心感と力強さが伝わってくる。
胸部には、大きなサメの顔がある。色は灰色と白なので、恐らくホホジロザメのようだ。
ここから、必殺技を放てる……シャークトルネードがいい例だ。
ともすれば、ダサいとも言われてしまうかもしれないデザイン。
人型であるが、完全に人型ではない。屈強な大男が、不格好な鎧を着ているような見た目だ。
だが、個人的には嫌いではない。
デカい上に筋肉質なロボットということで、安心感が凄いのだ。
まあ、こんな強そうなスーパーロボットでも、ガラス部分は弱かったが……エネルギーも切れるし。
「そう言えば、シャークウェポンは何でエネルギー切れになったんです?」
「あの異世界人……ヴィクセントとか言ったか。その女の槍が、動力炉に衝撃を与えたようでな。大した技量じゃ」
「それで止まったんですか! ロボット越しでそれとは、怖いですね……」
「ああ、驚嘆に値する……が、動力炉はそれくらいではへこたれんように設計されているはずなんじゃが……」
あの時、ヴィクセントが高笑いをする前、シャークウェポンが攻撃を受けた。
そこがちょうど、動力炉のある部分だったらしい。
「今までの戦闘データから、シャークウェポンを強化した。魔法のデータも手に入ったので、新たな武装も追加したぞ」
「早いですね」
「バックには、とんでもないスポンサーがついてるからな」
やはり支援はあるらしい。変なところでリアルだな。
だがそのおかげで、安心してシャークウェポンに乗れるというものだ。
「それで、アンドロマリウスの方は……おぉ」
見た目は全く変わっていないシャークウェポンに対し、アンドロマリウスは大胆に変わっていた。
飾り気の無かった頭部には、ねじくれた悪魔のような角が増設されている。また、人に近かった顔は悪魔のように恐ろしく、しかし非常に勇ましくなっていた。
ほとんど白一色だったボディーは、ド派手な色でペイントされていた。そして、膝などの関節など、細部には何に使うのか分からない、尖った装飾がいくつも付け加えられている。
背中にはヒロイックな赤いマント。そこには、大きく漢字で『大団円』と書かれていた。
そして最も目立つのが、槍である。
無骨だった槍には、巨大な蛇が巻きついたような意匠が施されている。
これは、『アンドロマリウス』が蛇を持った悪魔だということに由来しているのかもしれない。
まさに、鹵獲した機体を好き勝手にいじくりまわし、自分好みのカスタムを施した機体がそこに存在した。
「……シンプルで機能性重視みたいな見た目だったのに、よくこんな改造しましたね」
「シンプルだからこそ、拡張性があったんじゃ」
個人的には、嫌いじゃない。というか好きだ。
フィクションから現実に出てきたようで、少しワクワクした。
「流石に大きさは変わってませんか」
「サイズは如何ともし難い。デカい程強いのは明白じゃ。だが、小さい方が有利に働く時もある」
シャークウェポンは48メートル(正確には48・9メートルらしい。489!)なのに対し、アンドロマリウスは27メートルだ。
サイズについては、設計などの違いが大きいのだろう。
キズナのことだ、大きくできなかったことを残念に思っているかもしれない。
「凄いなぁ……そろそろ、乗った方がいいですか?」
「おお、そうじゃな。やはり、実際に乗った方が――」
緊急出動! 緊急出動! 緊急出動! 緊急――
その時、赤いランプと共に、警報が鳴り響いた。
若い男性のものと思われる音声を繰り返し使ったそれは、絶妙に気の抜けそうになるものだった。
「!? これは!?」
「魔怪獣じゃ!!! 急いでアルルカンとキズナを呼べ!!!」
「はい!!!」
本間博士が、近場の職員に指示を出す。
他の職員は、慌ただしくなりつつも、作業をこなしていた。
「よし! お前さんはシャークウェポンに!」
「わ、分かりました!」
リフトで、シャークウェポンのコックピットまで運ばれる。
俺は変わらず、右のコックピットへ座った。
緊張……は、あまりしない。
むしろ何故だか、高揚感すら湧いてくる。俺はこんな人間では無かったはずだが……
「お、来たか」
「また金……じゃなくて、魔怪獣とかいうのが出たらしいわね。警報がうるさいったらありゃしないわ」
愚痴りながら入ってきたアルルカン。
それはいいのだが、今、魔怪獣を金って言いかけたぞ。緊張するよりはマシだが……先が思いやられる。
「で、メインパイロットはアンタだけど……」
「うん」
「足引っ張んないでよ」
「善処はしとくけど、期待はしないで」
アルルカンは、肩をすくめた。
俺よりは操縦が上手いだろうアルルカンを、どうしてメインパイロットにしないのかと本間博士に聞いたことがある。
だが、何故か博士は、かたくなに俺をメインパイロットに置いた。
『準備はできておるようじゃな』
「博士」
『今回の敵は、2カ所に現れた。1つはこの研究所付近。もう1つは、太平洋のど真ん中じゃ』
「太平洋!?」
「ちょ、遠いわよ!」
ここから太平洋か……いや、どこからでも遠いか。
何か、『飛行』というボタンもあるし、距離は問題にならないかもしれない。
『しかも、魔力反応は28!!!』
『28!?』
マジか。シミュレーターでもやったことは……ふざけて100匹とかにしたことはあるな。
俺は負けたが、シャークウェポンが暴走して勝利し、そのまま自爆した。
現実でやるとしたら、微妙な数だろう。
『だが問題はない。1匹を覗いて、魔力の大きさは雑魚! トカゲの10分の1以下じゃ』
「まず、トカゲの基準が分からないんですが」
『あの棒人間がトカゲの10倍。こう言えば分かるか?』
分からないんだよなぁ……
『何にせよ、1匹にだけ気を付ければいい!!!』
「やっぱこの爺さん耄碌してる?」
「受け答えはしっかりしてたから……」
結局何も分からないまま、研究所の天井が開き、シャークウェポンがせり上がった。
近くでは、アンドロマリウスことキズナが、そこそこの数の魔怪獣と戦っていた。
援軍は必要なさそうだ。
「取りあえず、飛行ボタンでいいんですね?」
『そうじゃ! 後は目的地まで自動で飛ぶ! 戦いに備えろ!!!』
俺は、『飛行』ボタンを押した。
すると、背中にある2つの樽のようなロケットブースターが、轟音を上げた。
「おお、浮いてるし……は、速い!」
点火からほとんど間を置かず、マッハ1という驚異的な速度に達したシャークウェポン。
そして、速度は今も上昇し続けている。これなら、太平洋から日帰りすることだって難しくないだろう。
「しかし、シャークウェポンは海の中でも戦え……そうですね」
『その通り! シャークウェポンの真骨頂は、水中戦にある!!! 例えどんな奴が相手だろうと敵わん!!!』
そりゃ、サメだからなぁ。
むしろ、この見た目で水中戦ができないとか言ったらどうしようかと思った。
だが、博士がここまで自身を持って言うのだから、少しは安心してもいいかもしれない。
「このペースじゃ、何時間と経たない内に行けそうだな……速すぎる」
「あら、到着予定時刻が2時間後になってるわね」
『衛星からのデータが入った! これを見ろ』
「これはまた……」
「海だし、魚……? いや、これは……?」
俺達は、到着するまでに、博士から送られてきた衛星データなどから魔怪獣の姿は割れたが、どんな攻撃をしてくるかは分からない。
数も多いことだし、油断ならない戦いになることは確実だろう。
素人である俺には、緊張感を維持するのが精いっぱいだった。
編集:脱字の修正
誤:「ああ、驚嘆に値する……が、動力炉はそれくいではへこたれんように設計されているはずなんじゃが……」
正:「ああ、驚嘆に値する……が、動力炉はそれくらいではへこたれんように設計されているはずなんじゃが……」
「それくらい」が「それくい」になっていましたので修正します。他にも誤字・脱字があれば、ご気軽にご指摘くだされば幸いです。
2023/2/5
・【渚凪】を【天海逆鬼】に変更しました。
今のところ本筋にはあまり関わってきませんが、3人の名前を4文字で統一感を持たせたかったため、変更しました。
【天海逆鬼】
・通称、逆鬼。
馬鹿3人組のリーダー格。逆鬼の右手側に狩子、左手側に狒覚が立つのが鉄板。
3人組の中では一番凶悪な面構えと分かりやすい凶暴性を備えている。空手、柔道、合気道など、何でも使える心技体揃った一号。本人が好きなのは打撃技である。
素の身体能力も高く、3人の中では総合的に強いタイプ。
舐められたら殺す、気に入らないなら従わないなど、反骨精神旺盛な危険人物。
【甘粕狒覚】
・通称、天才チンパンジー。
学校で1、2を争う天才的な頭脳……とされているが定かではない。身体能力でもナギや狩子に迫るが、力と耐久はわずかに劣る。しかし、速度においては勝っている。そのスピードは車とも並走できるほど。
我流の喧嘩殺法ともいうべき戦闘スタイルだが、知能を持った猿のような動きで読みにくい。また、指で物体を斬り裂くという技を持つ。
【御礼狩子】
・通称、オレイカルコス。
超吸引の掴み・投げ技が得意。
愛嬌のあるカワイイ容姿をしている、3人組の中の癒し。性格も癒し。
セーラー服以外の姿を誰も見たことがないという。セーラー服を脱いでも、その下にセーラー服を着ている。これを脱がし続けると、やがては地球がセーラー服によって埋め尽くされ、滅亡するとされている。
3人の中では一番遅いし技も程々だが、力とタフさは一番強い。急所に攻撃が直撃してもまるで効かず、ピンピンしている。耐えて殴るスタイル。
尊敬する人物は宮本武蔵と武蔵坊弁慶。