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異世界召喚士の召喚失敗

作者: 日森

ギャグな話しを書いてみたくなった。

 日の光一つも入らない部屋で一人の召喚士が異世界召喚を行なっていた。

 俺は召喚士のジャン・ラダック二十九歳童貞…。現在異世界から勇者を召喚してます。

 俺の上司こと王様が『世界が危機だから勇者召喚してね! あっ、失敗したら童貞のまま処刑にするよワロタ』と言われて現在進行形で召喚してます。ハッキリ言うとふざけんなクソハゲジジイ! テメェ、誰のせいで童貞のままだと、思ったんだこんにゃろう! つか、なんで俺が童貞だと、言うこと知ってやがる!


 「私が王様に教えましたよ」

 「お前かよ!?」


 そこには黒髪でポニーテールな女性が立っていた。

 彼女の名前はデルタ・ムーラン…一応、俺のたった一人の部下である。年齢? 確か、二十四歳…。


 「ふざけんなよ!? というか今年こそはと童貞卒業の為に娼館に行こうとした矢先にこれだぞ!?」

 「えー別にいいじゃあ無いですか」

 「良くねぇよ!? 俺は童貞のまま死にたく無いからなぁ!!」

 「そう言うものですか?」

 「そうものなんだよ!」


 ちきしょう…なんでこんな事になるだよ。俺まだ、女の人とニャンニャンやワンワンした事すら無いのに…。 この際、デルタを押し倒して…あ、駄目だったわ…コイツなんだかんだで王国の騎士団長達が認める最強の人だったわ。俺が押し倒したところでボコボコにされてダストシュートだわ…。

 そんなくだらない事を考えながら俺は召喚式を描き終える。


 「これが召喚式?」

 「そうだよ…後は魔力を入れれば召喚できる」

 

 異世界から召喚する事は少し危険な事が多くある。まず、必ず勇者を召喚できるわけでは無いのだ。失敗すると魔王よりヤバい化け物が召喚される事も…。これにより、多くの魔術師達は召喚式をやりたく無いのだ。

 だが、召喚を成功すると待遇が良くなる事は間違いない事なしでもある。

 では、何故俺が召喚士であるかって? 答えは簡単に王様に異世界召喚の話しを持ち出させる前に呼ばれた際に『おお、よくぞ来たな()()()ジャンよ』と呼ばれた時点で俺は死んだ。

 王様の命令は絶対なのだ。あのジジィ…絶対に赦さない! 俺の前で王女とイチャコラしやがって! 恋愛結婚だと! 望まない結婚な多い王族の中で恋愛結婚が出来た王族の中では羨ましがられる存在…つか、王女様も公爵家と誰も文句を言われない位だし…ウザい…羨ましい、妬ましい!


 「召喚しないの?」

 「するよ!『降臨せよ。偉大なる勇者よぉおおお!』」


 魔法陣は光出して煙が吹き荒れる。


 「おし!人影だぁああ!?」

 「えーと、アレここは何処だ? オデは冥界で仕事をしてたはずたが?」

 「…しっ「うそだろぉおおお!」」

 

 俺の目の前に赤い肌を持った、大鬼(オーガ)が立っていた。


 「ん? 人間か…それにしては変わった格好をしている」

 「ジャン、これしっ「よし、この方が勇者でいいだろ!」」

 「よくわからないが…オデは冥界の仕事をする。赤鬼のクギウチだ。悪が帰らせてもらう」

 

 そう言うと、赤鬼のクギウチは召喚式に手を触れると煙を出して消えた。


 「え? ちょっま……なんか帰られた!?」

 「帰りましたね…もう一度頑張りましょう」

 「嫌だあ"あ"あ"あ"!」


 拝啓モテモテの愚弟へ

   兄の俺は一向にモテない上に王様に無理難題な仕事を任された上に監視もつけられて働いている兄の為にどうか、婚約者を紹介してくれ

        偉大なる兄ジャンより。


 「頑張りましょうジャン…無事召喚出来たら私が貰ってあげますよ」


 嘆く俺に何かを言ったデルタだったがその時の俺には全然聞こえていなかった。

 

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