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ペンギン三兄弟

ペンギン三兄弟 〜 19話 氷涼み の巻

作者: たかはら りょう


ペンギン三兄弟、チャン、ドン、ゴン。

今日も仲良く暮らしています。


「今日の最高気温は30度です。もう夏の暑さですね、熱中症に気をつけましょう」

TVのお天気お姉さんが言いました。


チャン「ヤバイよ、30度だって」

ドン「こんな暑い日は家にいるのが一番だよ」

ゴン「氷はある?」


チャン「もちろん、氷は冷凍庫いっぱいにストックしてるよ」

ドン「さすがチャン。備えに抜かりないね」

ゴン「あと冷たい飲み物とアイスがあれば大丈夫じゃない?」


チャン「アイスはないよ」

ドン「あ、ゴンが昨日、最後の1個食べちゃったもんね」

ゴン「オレ、アイスないと無理〜」

チャン「かき氷でいいじゃん」

ゴン「アイスがいい〜」


チャン「わがまま言わないの。アイスはたまに食べるからおいしいんだよ」

ゴン「毎日食べてもおいしいもん」

ドン「知らないの?1週間空けて食べると、死ぬほどうまいんだぞ」

ゴン「ほんとにー?」

ドン「そう、だから今日はアイスなしね」

ゴン「じゃあガマンする」

ドンはゴンの頭を、ヨシヨシしました。


それから3羽は、それぞれマイタライを出してきました。

ペンギンの必需品、それはタライです。

そのタライにジャラジャラと氷を入れ、

足をつけたり、座ったり、寝転がったりして

体を冷やすのです。

3羽は、氷に浸かってちょっと涼しくなりました。


チャン「でも今日は氷の溶け方が早くない?」

ドン「暑いからね〜」

ゴン「そうだ、これこれ」

ゴンが押し入れから扇風機を出してきました。


扇風機がブンブン回って、部屋中に風が吹き始めました。

ますます涼しくなりました。


ゴン「ちょっとお腹すいたね」

チャン「冷たいもの食べたいなあ」

ドン「そうだ、いいものがある」

ドンは、押し入れから箱を出してきました。


ドン「これこれ、ドンキで買っといたんだ」

箱の中から出てきたのは、

流しそーめんセットでした。

輪になったその容器に、水を入れてスイッチを入れると水がクルクル流れるアレです。


3羽は、早速そーめんを作って、流しそーめんをして食べました。

さらに涼しくなりました。


しかし時間が経つにつれ、氷もどんどん溶けて、

3羽の額にはジトッと汗が出てきました。


チャン「あーもうガマンできない」

ドン「限界だー」

ゴン「じゃあ、行っちゃおうぜ」


3羽は、お風呂場へ我先にと、次々に走り込みました。

ゴンが、水のシャワーを最強にして、振り回します。

お風呂場の中はあっという間に水浸し。


3羽は、ギャアギャア言いながら、いつまでも気持ちよくシャワーの水に当たっていましたとさ。


水道代が心配ですね。


おしまい。


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