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異世界生活 with family  作者: まだうぃっち
1/1

日常の中の非日常

「―――どうしてこうなったんだ...」

俺はレンガ造りのベンチに座り、右手に持つ金銭の入った麻袋を握りしめた。

「あなた!そんな場所で座ったって仕方ないわよ!

...とりあえず職を探しましょう?」

フォローになっていない妻の言葉が胸に刺さる。

「再就職なんて出来るかなぁ...?」

深いため息を着いた後、ボソッとそう呟いて立ち上がった―――


「祐也〜、起きなさ〜い?」

母親の甲高い声が部屋中に響く。

僕、榊原裕二は市内 の高校に通う高校生だ。

僕はいつものように支度をして、学校に向かい、なんの変哲もない一日を過ごしていた...はずだった。

僕はこの後、奇妙な光景を見ることになる。


~放課後~


「なあお前ってさ、水無月のこと好きだろ?

幼馴染だし仲良いなら告っちゃえよ~」

「バッ...!?そんなんじゃねぇよ...」

「顔赤らめて何を言ってんだよ(笑)ほんっとお前ってそういうとこ分かりやすいよな」

こいつは社修司。

俺と結衣とコイツは幼馴染で、ずっと同じクラスだったから3人でよく遊んでいた。今でも俺の親友だ。

「ゆーくん!」

「お?噂をすれば...」修司がニヤリと笑った。

「二人ともそんなとこで何話してるの?」

「え、な、なんでもないよ」

「ふーん...まぁいいや!一緒に帰ろ!」

「だってよ、俺らも行くぞ」

「えっ、ちょっと待って!」

僕は急いで鞄を手に持ち、修司と結衣を追いかけた。


学校を出て十分くらい歩くと修司の家が見えてくる。 僕達はそこに行くまで、部活の話やゲームの話をして時間を潰した。

家の前に到着すると、

「んじゃ、俺はここいらで!じゃあな!」

と修司は朗らかに笑った。

修司が家に入るのを確認した後、結衣が小声で

「やっと二人きりになれた...」と言った気がした。


その瞬間、視界の端で何かが光った。

「え...なにあれ...?」

上空に模様が描かれている。

あれは何だ...!?

ゲームの魔法陣のようにも見える。

結衣もそれに気づいたみたいで、上を凝視している。

その時だった。

「うわっ!」

「きゃあっ!」

突然視界が白く光り、視界を奪われた!

目の前が見えるようになるのにに何秒かかったのだろうか。視界が戻った時には―――


修司の家は空き地になっていた...

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