エスペラントの風景6
エスペラントの風景6
1、接頭辞
1) mal-:元の単語の語義とは正反対の意味をもつ
facila:やさしい、簡単な → malfacila:難しい
bona:良い → malbona:悪い
amiko:友達、味方 → malamiko:敵
※malamikoは「マラミーコ/マル・アミーコ」のどちらでもよい。
ami:愛している → malami:憎んでいる
2) ge-:男女ともに合わせて表現する
patro:父 + patrino:母 → gepatroj:両親
edzo:夫 + edzino:妻 → geedzoj:夫婦
edzigxi:夫になる + edzinigxi:妻になる → geedzigxi:夫婦になる
3) re-:反復、繰り返し
veni:来る → reveni:戻る、帰る
memori:覚えている → rememori:思い出す
vidi:見る、会う → revidi:再会する (cf. revido:再会)
4) ek-:動作の開始/状態を表す語について、その状態になることを表す
paroli:話す → ekparoli:話し始める
scii:知っている → ekscii:知る、知るにいたる
dormi:眠っている → ekdormi:寝入る、眠りにつく
※)「状態になる」を意味する接辞には、接尾辞-igx-がある。
ek-と-igx-は同じ意味で使われるが、その語によって慣用がある。
つまり、ek-でも-igx-でもよいで語もあれば、ek-を要求する語、-igx-を要求する語もある。
5) bo-:結婚で生じた親族関係
bopatrino:姑
6) dis-:分散、分離
dissxiri:バラバラに引き裂く(cf. sxiri:裂く)
7) eks-:前、元(職・身分)
eksministro:前・元大臣
8) pra-:時間的に遠い関係
pratempo:太古の昔
9) vic-:副
vicprezidento:副大統領
2、接辞を独立した単語として使う
-et-:小さい → eta kolombo:小さな鳩 ≒ kolombeto
-eg-:大きい → ege interesa:とても面白い ≒ interesega
-ig-:動詞を他動詞や使役動詞にする → igi lin labori:彼を働かせる ≒ laborigi lin
mal-:反対 → male:逆に
ek-:動作の開始 → Ek!:さあ!(行動を始めるときの掛け声)
※)単語そのものが副詞であり、-eという副詞語尾をもたない語や、特定の品詞語尾をもたない前置詞なども、品詞語尾を付加して使うことができる
hodiaw:今日 → hodiawa jxurnalo:今日の新聞
tro:過度に、過剰に → troa fumado:過度の喫煙
antaw:~の前に → antawe:前に、以前に
post:~ののちに → poste:あとで、のちほど