5:入隊
??
「あ〜今日からお前らの担任になったアルベインだ。」
アルベインはそう言うとちょっと丸みがかった字で黒板に自分の名前を書きはじめた。
シャイン
「なあ、朝妙な違和感を
感じなかった?」
ケン
「そうだな〜分かんねぇ」
シャイン
「そっか。ならいいんだけど。」
ケン
「何かあったのか?」
シャイン
「いや・・・なんでもないよ」
ケン
「おぅ。・・・でも一人で悩むな
よ。」
シャイン
「あぁ分かってる。何かあったら絶対に言うから。」
二人が話し込んでいると、アルベインが口を開いた。
アルベイン
「あ〜あと、シャインとケンは学園長から呼び出しかかってるからHR終わったら学園長室に行け。」
げっ俺何かしたかな〜朝のやつか?ちょっと派手にやりすぎたかな?
ケン
「うぃ〜ッス」
シャイン
「はい。」
そのころ学園長室では・・・
アクティス
「はい。2名ほど新しく入隊させたいのですが。えぇ。とても面白い人材です。はい。ありがとうございます。では後ほど。」
ツーツーツー
アクティス
「ふふ♪楽しくなりそうね。」
シャイン
「おい。ここで良いんだよな?」
ケン
「ああ。多分な・・・」
シャイン
「じゃ、入るぞ。」
ケン
「了解。」
ガチャ・・・
扉を開けると、朝見たばかりの綺麗な女性が椅子に座っていた。
アクティス
「ようこそ。一つ確認したいことがあるんだけどいいかしら?」
シャイン・ケン
「はい。」
アクティス
「シャイン君なんだけど、あなた国王の一人息子でしょ?」
シャイン
「・・・ッ!何でそれを」
シャインは国王の息子という事を隠して入学していた。
アクティス
「ふふっ。実は私ね『黒の騎士団・2番隊隊長』なの。名前くらい聞いた事
あるわよね?」
ケン
「黒の騎士団の2番隊って・・」
黒の騎士団・2番隊とは、黒の騎士団の中で主に戦闘を担当としている。
シャイン
「あぁ。」
アクティス
「ふふッ。知ってるんなら話が早いわ。実はあなた達に『黒の騎士団・2番隊』に入って欲しいの。今2番隊は深刻な人不足になっててね。」
ケン
「嘘でしょ!だってこの前ランクSのドラゴン討伐したってニュースでやってましたよ!あのドラゴンを倒すには10人は必要ですから!!」
アクティス
「私の隊は全部で3人しか居ないわ。」
ケン
「!?って事はドラゴンをたった3人で討伐したって事ですか?」
アクティス
「そうよ。」
ケン
「あり得ない・・・無
「いいですよ。」」
ケン
「うぉい!?シャイン何言ってんだよ!」
シャイン
「実に面白そうだ。」
アクティス
「じゃあこれからよろしくね。」
シャイン
「はい。よろしくお願いします。」
ケン
「俺の意見は!?」
シャイン
「お前に拒否権は無い。」
ケン
「あっ・・そうですか。はい。了解です」
アクティス
「まずあなた達のコードネームを決めましょう。」
ケン
「コードネーム?」
シャイン
「コードネームってのは相手に本名を知られちゃいけない職業の人間が
使うあだ名みたいなもんだ。」
アクティス
「じゃあまずはケン君からね。・・・リバースなんてどう?」
ケン
「いいですけど
どういう意味なんですか?」
アクティス
「ようは再生ってことね。あなたどんな魔法喰らっても立っていられるでしょ?それはね、あなたの特殊能力で『無効化』っていうの。無効化とはその名の通り魔術を受けてもその魔力を無かった事にしてしまうの。あっでも実弾とか殴り合いとかには適さないわね。」
ケン
「へぇ〜じゃシャインは?」
アクティス
「そうね、ファントムってどう?」
シャイン
「良いですよ。」
ケン
「シャインのはどうゆう意味?」
アクティス
「『怪物』ってとこね。シャイン君は確かSSSランクよね?って事は何でもできる。怪物みたい。そうゆう意味も込めてファントム。」
ケン
「そっか。何かかっこいいな」
シャイン
「あぁ。これからがたのしみだ。」
このあとにすさまじい戦いが待つことを2人はまだ知らない。