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走る  作者: ゆのり
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目覚めたくない

女子中学生の本心をかきました。まだまだ続きます

足を前にだす。曲げる。

一歩ずつ前にだす。

体が一瞬浮く。

今、私は走っている。




思春期とはなんなんだろうか。

中野美風(なかのみかぜ)は電車でひとり座っていた。

大人になったら、自分が抱えてることなどちっぽけなものになるのか。それはそれで楽なのか、少し悔しい気もするが。

美風は少し考えて目を閉じた。

いつも、思う。このまま目を閉じて眠ったまま覚めなければいいのに。明るい幻想だけ抱いて眠りにつきたい。長い長い永い……眠りに。

そんなくだらないことを考えてるうちに最寄り駅に着いた。家まで徒歩10分もの短い道のりだが美風はイヤホンをつけた。

嫌いなのだ。悪いことばかり考えてしまうのが。だから、お気に入りの曲で重い足を動かし、今日も美風は家まで歩いた。


美風は家につくやいなやスマホをとりだし、SNSサイトを開いた。だるい、もうやだ、疲れた、辛い…頭の中はそればかりだが、


『今日の夕飯うまかったv(^^)幸せー笑』


と適当に打ち込んだ。夕食などまだだが。病みアピールをしている女子もいるが、そういうやつは大抵嫌われるのだ。しょうがない。美風は夕食を済ませ、風呂に入り、少し勉強してから、寝た。

この時も美風は目覚めたくないと思っていた。





続く

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