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其の一

アナザーワールドが手付かずになってしまった…orz

ので、思いついたモノを書いて小説にしていくことに。

基本不定期更新。いろいろ書くかも?









忘れさられた存在達が自然と集まってくる此処【夢幻世界】。


外界とは完全に隔離されたこのなんでもありなこの世界の中心と言える場所【五月雨荘】。







「とらの尾も わにのあぎとの 危ぶきも のがるるみちは ある世なりけり」



意味が理解出来る人が聞けば、物騒だと解るその和歌を口ずさんだのは俺に憑いている存在。


俺の横で手を繋ぎそれを口ずさんだ、少女の形をした存在。


人間でも、幽霊でも、神様でも、悪魔でも、天使でも、妖怪でも、魔人でもない。


何故ならそれは、あらゆる物に宿る『想い』の結晶。


俺の半身であり、彼女無くして俺は無く、俺を無くして彼女は無い。








刀の【九十九神】。それが彼女である。


此処に来て、物心付いたときには既に傍らに居た。


幼かった俺にとって、彼女は姉のような存在だった。


長い絹糸のような、それでいて触れるもの全てを切り裂いてしまいそうな白銀の髪。


身に纏うのは喪服のような飾り気の一切ない白い和服。


紅い瞳は全てを見透かしてしまうのではないかと思うほど澄んでいる。



当時の俺は、彼女のことを刀のお姫様。【刀姫かたなひめ】と呼んでいた。


そして彼女も、どこか嬉しげに頷いていた記憶がある。



この世界の創造主にして管理人であり俺の保護者である『あの人』も名前はとても大切なモノだと言っていた覚えがある。




まあ、なんにせよ、この世界は今日も賑やかである。




 とらの尾も

 わにのあぎとの

 危ぶきも

 のがるるみちは

 ある世なりけり

 

『解説』


此の心はとらわにのごとき猛獣に

おわるるほどのなんぎも信心にてのがるるとなり


 

『意味』


つまり、虎・鰐のような猛獣に追われるほどの難儀も、

信心に励めば逃れることができるぞ、ということ。



信仰とか宗教とか嫌う人にとっては…

まぁ、どう思うかは人それぞれでしょうけど。

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