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短編集

エコバック、みりん、手袋

作者: 夏野ゲン

エコバックをもっておかいものにでかける。

スーパーではビニールぶくろをくれるけれど、ビニールぶくろをもらう人は、ちきゅうのかんきょうにやさしくない、わるい人なんだっておかあさんがいっていた。でもいまのわたしはエコバックをもっているから、ちきゅうにやさしい。


おつかいにいくスーパーは、いつものスーパー。

かうものはみりんを1本。おつりはすきにつかっていいよとおかあさんがいっていた。

おかあさんがおつかいをたのむときは、いつもそうしておつりをくれるから、わたしはおかあさんがおつかいをたのんでくれるのを、わくわくしながらまっている。


スーパーに入ってみりんをかう。

おしょうゆやおさとうはどんなあじかわかるけど、そういえばみりんてどんなあじかわからないな。

いろがうすいからあじもうすいのかな。よくわからない。

ちょっぴりおもいみりんをもってレジにいく。

エコバックをみせて、カードにスタンプをおしてもらう。そのしゅんかんだけ、なんだかすごくいいことをしているきぶん。

おかあさんにもらった500円玉を出したら、レジのおばさんが200円わたしてくれた。おもったよりいっぱいだ。


かったみりんはちょっとだけおもい。でも、がまん。


かえりみち、おきにいりのふくやさんにちょっとだけよる。

さむくなってきたから、毛糸でできたぼうしやてぶくろでおみせのなかはいっぱい。

そのおみせのてぶくろのうりばに、あったかそうなぴんくのてぶくろがある。

わたしはそれをてにとってみる。やっぱりかわいくていいさわりごこち。


あとなんかいおつかいしたら、このてぶくろをかえるかな。

あと5かい?あと10かい?




わたしのおかねでかった、かわいいてぶくろ。

それをてにつけたわたしを、あたまのなかにおもいうかべる。

わくわくしながらおうちにかえる。

みりんがすこしだけかるいきがした。



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