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ペット7 人間ペット種明かし



 アネウットから怒られた。

 人間をペットにしてはならないと。

 その正論にワイは………


「はい………」

 と素直に誤る。


 無能なワイが他人に本気で怒られる。

 そんな時はワイが悪い。

 怒る相手が有能なら尚更に。


 ………まぁワイは無能や。

 だからなぜ怒られてるんかわからんし。

 後悔も反省もして無いんやけどな。

 だから………失敗を繰り返す。

 ははは。


「では、この方達は開放してもかまいませんね?」

「うん。わかったやで」

「あ〜ちょいまちアネウット」

 スチールが横から口を挟む。


「なんですか?」

「ソイツらを開放するのは駄目だ」

「何故です? 人間をペットにするなど間違ってます」


 アネウットの正論。


「コイツ等ボンのペットと言う名の囚人だ」

「え?」

「ボンの恐怖から解き放つと不味い。絶対に再犯罪者家業まっしぐら。そんな重犯罪人達を解き放つなよ」

「………なんですって?」


 スチールの言葉にアネウットが驚く。

 有能なアネウットでも人相見てわからんかったんか?

 スチールの言うとおりや。

 ワイの人間ペット。

 その正体は重犯罪者の集まりやで。


『へへへ、そんなに褒めるなよスチール』『俺達似たもの同士じゃね〜か』

 人相の悪い男達が口々に言う。


「テメ〜らと俺を一緒にするな」

『一緒じゃね〜か』

『俺等同様に、オメ〜も貴族さまの命を狙った重犯罪者のくせに』


 ワイのペットとスチールが口喧嘩を始める。

 いつもの事や。

 ヤレヤレ。


「俺が狙ったアイアンの馬鹿のことか?」

『そうさ。貴族を狙うとか同罪じゃね〜か』

「俺は認知されてないとはいえ、狙ったのはアイアン。自分の父親だから良いんだよ」


 スチールは自分は悪く無いと言い放つ。


『どう見てもよくね〜だろ』

「ただの反抗期だ! いや、親子喧嘩か?」

『そんな反抗期や親子喧嘩が、あってたまるかよ』

『反抗期に親の命を狙う奴なんて何処にいる?』

「ここにいるぞ。人間って父を乗り越えて成長するもんだろ?」


 ハッキリと言い切るスチール。

 一辺の迷いも無い。

 そんなスチールの様子に、元重犯罪者達も流石にビビる。


『意味が違う気がするんだよなぁ』

『ガチで父親を殺しにいくのは………なぁ』

「なんだよ。人を異常者みたいに………」


『いや、俺等も大概がクズ親に育てられてる。それで人生踏み外してるけどな』

「じゃあ気持ちわかるだろ?」

『そんな俺らからしても、オマエひくわ』

「ちょっ………オマエラふざけるなよ」

『オマエ無いわ〜』

『まじでオマエ何なの?』


 スチールとペットの会話を聞き流しながら、ワイはアネウットに語りかける。


「つまりワイのペット達は、過去に犯罪を犯して、最終的にワイを狙ってきた犯罪者や」

「………」


「返り討ちにして生き残ってたのをペットにしたんやが、開放してもええんやろうか???」

「いいえ、私が間違ってました」


 アネウットが綺麗な姿勢で頭を下げた。

 思わず全員が見惚れる程の姿勢。

 見慣れたワイだけが動じない。


「ワイは間違ってないか?」

「はい」

「アネウットでも間違えるんか?」


 む、ワイが正しくてアネウットが間違ってる事なんて珍しいで。

 大抵は逆やしな。


「はい。私が間違ってました」

「そうかな?」

「若の命を狙ったとなれば話は別です。全員首をはねます」

『ええ〜!』


 アネウットの言葉に騒ぐペット達。


『あの赤毛女、可愛い顔してエゲツね〜事を言いやがる』

『何年もここに捕まって今更死にたくね〜』

『アイツ無茶苦茶じゃね〜か』


 口々にうろたえるペット達。


「それでええんやろ〜か?」

「言い訳無いだろボン」

「いいえ。若様を狙ってきた以上は殺すべきです」


 アネウットはいっちゃった目で断言する。


「そうか〜。アネウットのする事に間違いは無いからな〜。しょうがないか?」

『ヒイ。雷神様お許しを………』

『俺達もう二度と逆らいませんて』

『あんな目に会うのはもう嫌だ』

『死にたくね〜よ』


 命乞いするペット達。

 うろたえ方が半端じゃない。


「落ち着けボン。アネウットの言葉に耳をかすな」

「でも、アネウットは有能やし。間違った事をなかなかせんで」

「さっきも判断を間違えたし。アネウットはアイアンともボンとも過ちを犯したじゃね〜か」

「若様………」


 スチールの言葉を聞いてアネウットの目が釣り上がった。

 いっちゃった目と声で、アネウットがワイにささやく。


「なんや?」

「スチールさんもペットになりたいと言ってます。ペットに加えましょう。きっと喜びますよ」


 ん?


「そうなんか?」

「言ってね〜よ。喜ぶわけね〜だろ。サラッと俺をおとしめようとするなよ。馬鹿サキュバス」


 う〜ん。

 なんやわけわからんわ。

 スチールとアネウットの口喧嘩を聞き流した。


 とりあえずペットの命は助ける事になったが、スチールとアネウットの喧嘩は止まらない。


 なんでこの二人は仲良く出来んのか?

 さわるもの皆傷つける反抗期?


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