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13ペット2



 ワイはペットをやや乱暴に扱う癖がある。

 その様子に困惑しとるアネウット。

 それを尻目にワイは巨大なペット小屋へテクテク歩いた。

 そして扉を開けて巨大なペット小屋の中へ入ると………


「ワイや。ワイ君がきたで〜〜〜。スチール。いるか〜〜〜」


 ワイは大きな声で、この建物の管理人を呼んだ。

 すると………奥から男がやったきて。


「おお、ボン。ここに来るのは久々だな」

「やぁスチール。ちょっとここの所、取り込んでたんや」

「聞いてるぞ。アイアンが追放されたんだろ。愉快痛快だぜ」


「コッチはイロイロ大変やったんや」

「そりゃそうだ」

「そうやろ」


 何が『そうやろ』かは自分でも良くわからんが………

 ガハハと

 ワイ君と笑いあうハタチ前後の青年スチール。

 彼とは気が合うでな。


「ところで。そっちの赤毛美人は誰だ? 俺とは初見だな。………いや、本当に美人だな。」

「アネウットや」


「………え? アネウットって。あの有名な」

「そのアネウットや」

「あの〜。少し気になるのですが、私はどの様に有名なのでしょうか?」


 アネウットが不安そうにたずねる。

 それに対してスチールは、にやりと笑い。


「アイアンに誑かされて、プラチナム家当主を裏切った、チョロい裏切り者」

「ファッ!」

「ええ〜!」


「しかも、ボンを誘惑した尻軽悪女。使用人達の間じゃあ有名だぜ」

「有名じゃ無くて、悪名じゃないですか!」

「そうそうその通り」

「!」


「こんな所に隠遁して、他の使用人に殆ど知られてない俺の所まで、面白おかしな悪名が轟いてる。有名人だよアンタ」


「あ〜、やっぱり私。皆からは、そんな扱いなのですね」

「そりゃそうだろ。あれだけの事をやればなぁ。悪名も有名の内って言うし気にするな。アンタに会えて嬉しいぜ。ハハハ」

「………」


 憮然とするアネウットと対照的に

 スチールは陽気に笑う。

 スチールはアネウットへ………手を差し出し


「俺ぁ、ここの………ボンのペット達の番人、スチールだ。宜しく」

「コチラこそ」


 スチールの差し出した手をアネウットが………

 スチールとアネウットは、確かにガッシリと握手をした。

 ソレを確かにワイ君は見た。




 その後

 スチールにはアネウットの為の部屋を用意してもらったり………

 イロイロこのペット小屋と言うには巨大な建物。

 生活できるかスペースや客間があったり、の説明を一通りアネウットにする。

 

 一階建ての馬鹿デカイ建物。

 複数の空き部屋や風呂トイレがいくつもある。

 それ以外の部分は、大人数で使える巨大な食堂兼サロンの様な単順な作り。

 学校や刑務所に近い。


 暫く大雑把に案内してから

 3人は巨大な食堂兼サロンで落ち着いた。

 飲み物を飲みながら3人でくつろぐ。

 その時に話はワイの話題に………


「ボンは自分で自分の事を無能だと言うけども………」

「ワイは無能やで」


「ボンは複数紋章を持つ超エリート。しかも常に全力で魂をかけて物事に当たるから、戦闘においては無敵に近いじゃね〜か」


「ん〜〜〜。でもワイ君は頭がついてこないから、あんまり意味ないで」

「ボンは自分の力を過小評価しすぎなんだ」

「そうかな?」


「そうさ」

「ワイにそんな実感ないで」


 ワイには無能感しかないが………

 スチールはワイの事をいつも天才扱いしてくれる数少ない存在や。


「そこのアネウットもボンを誑かし、きっとその力を利用する気なんだよ」

「………え!」


 うとうとしかけていたアネウットは無言だったが………

 急にディスられて目を覚まし、目を丸くする。

 

「フッァ? アネウットそうなんか? ワイを利用する気なんか?」

「そうに決まってるぞ、ボン」

「勝手に決めないでください。人聞きの悪い」


「ボン気をつけろ。女は狼だぞ」

「アナタは女をなんだと思ってるのです?」

「狼」

「アナタは………」

 言葉に詰まるアネウット。


 アネウットの形の良い目と眉が、少しの怒りでキリキリと釣り上がるが

 ワイは………


「例えばアネウットがスチールの言うとおり、ワイを利用しようとしとる人間だったとしても………」

「ん? してもなんだ? 幻滅するか? てか幻滅しろ」

「スチームさん。アナタは………」


「ワイ君がそうじゃ無いと、強く思い込む」

「え?」

「はぁ? なんだそりゃ?」


 ワイの言葉に目を白黒させる二人。


「アネウットは、ワイ君の前に現れた天使や。そう心の中で信じる事で、強く思うことで、現実のアネウットは天使に書き換えられるんやで〜〜〜」

「………」

「………」

 ワイの力強い言葉に二人は固まった。



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