表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/16

07 個性


 リスト爺ちゃんにお願いして、


 こういう状況でイチバン頼りになりそうな方を呼んでもらいました。


 たぶんリスト爺ちゃんの"精霊王"の技ならできちゃうんだろうなって。


 でも、本当に呼べちゃうんだ……




「こんにちは、フォリスさん、リストさん」


 こんにちは、けんちゃん、アヤさん。


 急に呼び出しちゃってごめんなさい。


 えーと、明らかにこの世界に異常・異変が生じてるって感じたので……



「さすがはフォリスさん、まさに大正解でしたよ」


 じゃあ、やっぱり。



「はい、今回の異常事態は、精霊さんたちが巻き起こした異常行動が原因みたいですね」



「わしらが?」



 ---



 この世界で暮らしている全ての存在の、さまざまな能力・状態を示す指標。


 強さとか、身体や心の状態とか、スキルのような特殊能力とか。


 いわゆる『鑑定』能力で確認できる、各自の個性を決定付ける様々な特徴、


 それが、"ステータス"



 ただ、『鑑定』では知ることができない隠された能力が、稀にあるそうです。


 サイリさんのようなとんでもなく強力な『鑑定』でも見ることができないけれど、


 この世界の管理者であるけんちゃんだからこそ知ることができる、隠された情報。


 それが、"隠しステータス"



 例えば『主人公度』


 この世界でどれだけ活躍できるか、の目安。


 これが高いと、高難度の激レアイベントに遭遇しやすくなっちゃう。


 もちろんイベントクリアすれば、スッゴい報酬ゲット & めっちゃ名声アップ。


 しかも『主人公度』が高いと、救済措置的なオマケとして、ピンチの時に助けが間に合ったりなどのラッキー効果が起きやすいという豪華特典付き。



 僕はそういうのはパスかな。


 平穏に暮らせることが何よりうれしいし。




 えーと、今回の件について、ですね。


 世界が変な感じにワヤになっていた原因は、


 ヒューネルミネアさんの"隠し固有スキル"でした。



『ストレス反射』


 本人がストレスを受けるほど、周囲に影響を及ぼす"何か"が起きてしまう、ちょっと厄介な固有スキル。


 しかも、本人には自覚がない上に、霊格が高いほど"何か"が世界へ及ぼす影響力、大。




「どうもフォリスさんが最大のストレス要因だったようですよ」


 僕!?


 会ったことも無かったのに?



 ……あーなるほど、話しが見えてきました。


 やはり、原因はアレでしたよ。



 どうやら、ちょっと問題児な精霊お姉さんがずっとそばにいるせいでストレスが蓄積しちゃって、我慢するたびに世界に変な影響を与えていたようです。


 その迷惑お姉さんが、僕について有ること無いこと噂を流したのも、ストレス要因になった、と。



 本当にもう、予想ドンピシャで、ちょっと問題児な迷惑精霊お姉さんが今回の元凶ですよ、


 誰とは言いませんが。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ