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【500万PV】織田勘十郎異伝〜自重しなかった結果、別家を立てて生き残ります。〜  作者: 八凪 柳一
序章 転生

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第三話 どうしてこうなった?!

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

楽しんでいただけると幸いです。


また、いつも誤字報告をしてくださる皆様、とても助かっております。自身でも確認はしておりますが、また間違うこともあるかと思います。その時はよろしくお願い致します。


なお、送り仮名は、どちらでも良い場合は、分かりやすくする為、多めになっている事がありますが、誤字では無い事もあります。誤字の場合は修正し、誤字じゃない場合は、ルビで対応しようと思います。

---固有が増えてるだと?!


 特性を編集した結果、固有が4つ増えた。「策士(下)」「戦上手(上)」「政(上)」「掌握(王)」である。迷わず【固有】をタップする。するとそこには、「固有スキル」の略称、この世界線では「技能」が他世界の一般スキル、「特性」が他世界の特殊スキルとなる為、敢えて「固有」としたと説明文にはある。「固有」ではあるものの階級によって一人から数十人と持つ低位スキルもある。世界線によっては「一般」「特殊」に落ちるものもある。普通は一つあれば良い方だが、偉人は二三にさん個持つ事もある。」と説明文が出た。疑問が増えた。


---階級とはなんだ?


 階級をタップした結果、階級は( )の中の文字で、一番上が「創」で人間には取得不可。上から二番目が「神」だが、厳密には上級神級・中級神級・下級神級と分かれており、人間で取得可能なのは下級神級だけのようだ。上から三番目が「天」、正式には天子級、王を統べる者になりうる者が持つ固有スキルらしい。上から四番目は「王」、正式には王公級、覇王・聖王・聖公など王や副王になりうる者が持つスキルとの事だった。五番目は「貴」、正式には貴族級、公家・領主・藩主など一国一城の主以上の勢力や権勢をほこる者が持つスキル。それ以下は上中下平劣。「平」は平凡、「劣」は平凡以下という意味らしい。


 ちなみに説明文の真ん中くらいで、泣きそうなほど心が折れかかっていた。


---信長兄ぃの一部下として

---可もなく不可も無い位置が

---ちょうど良いんですが!!

---神とか天とか王とか四つも有りますが、何か?

---信広兄上が羨ましい


 大変失礼な事を考えてしまった。信広兄上は可は微妙だが不可はある人だった。土田御前が継室になるまでは、嫡男だった説もある。通称がそれを物語っている。その上、安祥城を奪われ、人質交換の要員として囚われたから。しかも斎藤義龍と結んで謀反未遂まで起こしてるし。それさえなければ信光叔父上に次ぐ、戦上手であった。


---まぁ、運が悪いよね

---信長兄ぃの家督相続の約2年前に

---太原雪斎に負けて人質交換


 だいぶ話が脱線した気がする。どうも固有スキルが増えたのは、特性取得が主な要因で、追加要因として特性と主義・士道の関連性や特性と元服後の能力値の関連性が原因のようだ。他に挙げられるのは、これは( )の中に関係するが、人生経験の差くらいか。


---つまり、まだ上がると?!


閑話休題それはさておき


 固有スキルの組合せは、割と複雑だった。割愛したいほど複雑だった(よし、割愛しよう)。しかも四つのうち三つ「策士(下)」「戦上手(上)」「政(上)」は進化の可能性がある。取れなかった最上級特性を取得するとだいぶ進化する。また、「謀神」やら「軍神」やら有名戦国大名の代名詞と言える特性を取得した日にゃ、策士や戦上手が最終進化してしまう。それにしても気になるのは、「掌握」だ。何があったし!前世の俺、何をしたの?知識はゲームなら有りうるが、現実じゃ、募金しまくったくらいよ?社会人になってからは課金の方が多かったし。


---あゝ掌握はまだ上がりそう


 絶望感に苛まれながら、現実逃避をするかの如く、眠りにつく坊丸であった。


 しばらく、ウトウトしたところで、ドスドスドスという物音で目を覚ます。何者かが複数名この部屋に近づいているようだ。周囲に乳母や女中と思われる女性陣が数人いるが、急いではいるものの慌てた者は居ない。つまり、ここに来ても問題ない人間なのだろう。幾人か鑑定したものの、土田御前は居ないようだ。どうしたことだろう。信勝にべったりくっついてるイメージだったのだが。


 障子戸がスパーンという音を立てて、観音開きした。音がうるさい。体が自然に反応してしまって、大声で泣いてしまったではないか。


「だから、静かにおいでませと再三言ったではありませぬか」

「「すまぬ、すまぬ」」

「「申し訳ありませぬ」」


 泣きながら、すかさず鑑定。とりあえず、名前と年齢だけ。織田信定五十歳、織田信秀二十五歳、佐久間盛重十八歳、柴田勝家十五歳、織田花二十歳。佐久間と柴田は親父の供回りとしてついてきたようだが、泣かす気かと言いたい。鬼大学と鬼柴田、後の鬼二人をなぜ連れてきたと。あ、特性がまだ「夜叉」なのね。佐久間は取得済みで、柴田は未取得か。これが後に鬼に進化するわけか。


---てか、母上は花ちゃんなのか

---しかし、20歳かぁ

---信長兄ぃを産んだ時は、18歳

---おまわりさんこいつ(←信秀)です!


 坊丸の思考が明後日を向いているうちに、坊丸は織田花によって持ち上げられた。抱き抱えながら、父・祖父に見せようという事らしい。坊丸は自分のステータスが編集出来ることから、他人のステータス編集が出来ないかと考えていた。父信秀のステータスを編集出来ないか試そうとした。すると信秀に乱暴に抱え込まれた。どうやら、鑑定したステータスに手を伸ばした事が、自分を求められていると勘違いされた結果のようだ。


---むむ、そんなつもりはなかった

---むっさいおっさんより

---若い母がいい


 母花に手を伸ばし、母親の元に戻ることに成功する。背後で落ち込む気配と爆笑しているじーさんの声と苦笑する若い声が2つ聞こえるが気にしない。父信秀のステータスはこんな感じ。


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【名前】 織田 信秀

【年齢】 二十五歳

【性別】 男

【職業】 織田弾正忠家 当主

【実父】 織田 信定

【血縁】 織田 信定ほか

【官位】 弾正左衛門尉(自称)

【生年】 永正八年

【寿命】 四十一

【主義】 中道

【士道】 利益

【必忠】 十四

【格付】 甲

【戦術】 急襲

【成長】 織田信秀

【能力】 統率 八十六

     武勇 七十

     知略 八十七

     政治 九十

【特性】 辣腕、策略家

     (以下はグレイアウトされている)

     快走、名将、気迫、智将、土木名人、工作、武家直奏、密使、虎、駛走、封殺

【技能】 刀術(二)、槍術(二)、馬術(四)、算術(四)、話術(五)、為政者(四)、策略家(三)、農業(一)、商業(二)

【固有】 内政(下)、戦上手(進化中)軍師(下)

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---官位はやはり自称込みなのか

---寿命は歴史的な死期みたいだな

---必忠高いよ、主家と戦うからか?

---格付は最上級かよ

---成長タイプがご自身ですか

---ステたか!

---技能ってこんな感じか

---進化中ってなんだ?


 様々な事が脳裏に浮かんでくるが、やはり、弾正忠家で間違いないようだ。

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ご愛読ありがとうございます。

これからも本作品をよろしくお願いします。


また、『ブックマーク』と『いいね』をよろしくです。


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