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【500万PV】織田勘十郎異伝〜自重しなかった結果、別家を立てて生き残ります。〜  作者: 八凪 柳一
第四章 坊丸東進

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別視点 ○○は見た

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

楽しんでいただけると幸いです。


また、いつも誤字報告をしてくださる皆様、とても助かっております。自身でも確認はしておりますが、また間違うこともあるかと思います。その時はよろしくお願い致します。(ただし、誤字報告だけで、お願いします。)


なお、送り仮名は、どちらでも良い場合は、分かりやすくする為、多めになっている事がありますが、誤字では無い事もあります。誤字の場合は修正し、誤字じゃない場合は、ルビで対応しようと思います。

〜植松兵太夫side〜


 使いが来て三河守様の下に新式銃を一丁持ってくるように言われた。三河守様は、紀伊雑賀党に敗れた我らを拾って頂き、新しき鉄砲という武器を与えてくださり、ただの土豪に過ぎなかった某を鉄砲隊隊長に抜擢頂いた大恩あるお方。元服がまだ故、殿とお呼び出来ぬが、心の中ではいつも殿とお呼びしておる。


 そんな殿が、天守閣まで銃を持って来いというのだ、見上げたら首が痛くなる高さではあるものの、天守閣までこの重い鉄砲をお運びせねば。


 ひゃ〜。天守閣とは本当に高うござるな。遠くまで、見渡せるものよ。三河では、ここまで上がったことは無かったが、三河守様はいつもこのような世界を見ておいでであったか。


 おや?あれは?小勢とはいえ、千くらいはおらんか?うむ?おかしい。感覚が狂ったの。紀伊におった頃は、千と言えば、大勢だったのに。


 え?あれを撃つ?三河守様?それはちょっと遠くありません?我ら鉄砲衆でも当てられるかどうか?え?これを目指せ?見本を見せてやる?ええ?!当てられると?!!


 わーお。全弾必中しましたよ。将になれる者だけ当てて。烏合の衆にしちゃったよ。これが鉄砲隊の目指すところでござるか。が、頑張るでござる。



〜本多菊丸side〜


 某、本多菊丸と申す。我らが神げふんげふん。坊丸教に入信しているのは、我らが主君には内緒でござった。某は主君三河守様に仕える小姓の一人にござる。小姓と言っても、三河守様は小姓の仕事はあまりさせてくれんでござる。何でも出来るでござるから、三河守様のお言葉をげふんげふん、これも内緒でござったな。せっせと布教資料を作っているなどバレてはならんのだった。


 三河守様が何か睨んでおられる、思考を読まれておらんか?えー、思考をずらすでござる。


 某、父吉左衛門、兄平八郎と同じく、槍が得意でござるが、先日兄に勝たせていただき申した。きっと、兄が手加減をして下さったに違いない。しかし、槍だけではダメだと分かってござる。我が主君のように馬術も刀術も弓術も鉄砲術も出来るようにならねばならんでござる。


 特に、我がか・・けがえのない主君が好んでおられる鉄砲術を力を入れて学んでござる。危なかった、バレておらんよな?


 げ。三河守様が見ておられる。勘が鋭過ぎんか?思考をずらさねば。お、おや?鉄砲隊の植松殿が鉄砲を抱えてここ天守閣まで来られた。遠かろうに、下からではだいぶ時間が掛かる。あのように鉄砲を抱えて、良い鍛錬になるな。


 我らがかー、かぁ。三河守様に呆れられておる気がする。何でござる?外を見よ?遠くに豆粒共が固まってこちらに向かってござるな。あー、昔の主君だった、えーっと?誰だったっけ?あー、松平なんとか。三河守様がバカとしか呼ばんから忘れてしもうた。仕方ない、バカでいいか。


 冗談はさておき、昔主君だった松平広忠が見えるでござる。今、三河で松平姓を名乗る者はおらんでござる。昔は松平こそ神の如く思っておったが、そんな事はなかったのぉ。あんなに貧しかったのに、今では三河では餓死も凍死もござらん。三河守様こそが真なるげふんげふん。嵌められた?!


 三河守様が植松殿の持ってこられた鉄砲を構えられた。これより鉄砲の可能性を見せてくれるらしい。あの距離では届かんと普通は思う。植松殿もそう思っておらるる。某もそう思う。が、我らが神は違うのだ。それ見ろ。たった七発で七武将をって、嘘でござろう?鉄砲ってそんなに凄い武器でござるか?槍でもたった七合では、よっぽどの雑兵でもない限り死なんでござるよ。


 ふむ。三河守様が小声で何か呟いたでござるな。「やべ、しんがんを手に入れちゃった」とは何でござろう?心眼?も、もしや神眼?!や、やはり・・・、神なのか。

本多忠真の言葉は

我らが神と言いかけてやめてる言葉なので、誤字ではありません。コミカルさを出そうとあえて書いてるのに、修正(削除)依頼多すぎです。


本多忠真の名前を吉右衛門から菊丸に変更します。

まだ元服前ということに。

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