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【500万PV】織田勘十郎異伝〜自重しなかった結果、別家を立てて生き残ります。〜  作者: 八凪 柳一
第三章 三河の現状と東進準備

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第五話 外交と加護

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

楽しんでいただけると幸いです。


また、いつも誤字報告をしてくださる皆様、とても助かっております。自身でも確認はしておりますが、また間違うこともあるかと思います。その時はよろしくお願い致します。

 現在、三河織田家の隣接外交の状況は、北伊勢はやや敵対(停戦中)。南伊勢・志摩はやや友好(不可侵)。美濃は友好(尾張を通して同盟)。南信濃は木曾家中立、小笠原家やや友好、高遠家やや敵対、武田家敵対。遠江・駿河は敵対。という状況だ。


 その他の国や武家となると、六角氏が婚姻同盟(母花が先代の養女)、浅井氏とは六角氏に臣従状態のため、やや友好。後北条氏が同じ今川と敵対しているという意味での友好(同盟)。村上氏は中立(対武田では友好だが、対小笠原では敵対である為)。三好氏とは遠すぎて敵対とも友好とも言えず、中立。同じく遠すぎるのに敵対しているのは越後長尾氏(当主晴景が妹虎千代を危険視)。敵対寄りの中立だと扇谷上杉氏。これは後北条氏に対する敵対と上野長野氏との友好関係にある為だ。


 なお、後北条氏の領地にも扇谷上杉氏の領地にも坊丸は足を運んでいる。三河に医学研究所を作る為、当時足利学校で教鞭をとっていた田代三喜先生に弟子を紹介してもらおうと考えて赴いた為である。その際に持ち込んだ平成最後の年に出た『家庭の医学』の書き起こし書と令和の最初に出た『お薬事典』の書き起こし書がきっかけで、田代先生のみならず、田代先生のお弟子さんたちが数十名三河に来てくれる事になった。


 七十九歳でお亡くなりになる田代先生は当時七十五歳。まさかご自身が来られるとは思いもしなかった坊丸は大いに慌て、少しでも助けになればと転生者以外での初の人物編集はこの人だったりする。寿命を二十一年延ばした。直後、「少彦名命の加護」を得て悶えたが。その後はちょくちょく家臣の寿命を延ばしたりするようになる。


 加護と言えば、昨年(天文十二年)一月、拾い子庶兄の三番目の兄で、大学允の養子となっていた大助兄上が元服した事をきっかけとして、付家老の大学允は尾張に帰った。つまり、三河は無事独立分家となったわけだが、その月の大評定後、三河織田家の当主たる私がまだ熱田明神であるのはおかしいという話になった。


 私自身は、熱田明神であることすらおかしいと思っていたのだが、否定するとそれはそれで面倒な事になるので、聞き流していた。すると、「これは砥鹿神社に詣でて、大己貴命おおなむちのみことさまの加護を得ねば」などと聞こえてくる。


 大己貴命おおなむちのみことと言えば、ピンとこない現代人も多い事だろう。だが、とある神の別名であって、本名ほんめいを言えば、誰でも知っている(偏見)神の名前である。その名も大国主神おっことぬし天照大神あまてらすおおみかみ天津神あまつかみの代表なら、大国主神は国津神くにつかみの代表と言っても過言ではなかろう。


 これ以上、神の加護は受けたくなかった。既に受けてしまった神は仕方ないと諦めている(不敬)。今まで詳しく語っていないが、加護を騙った事により「武稲種命の加護」を得た事を皮切りに、熱田明神と呼ばれるようになって「天照大神の加護」を得ている。また、塚原土佐守に師事するようになって、神道流の影響か「武甕槌命の加護」と「布都御魂の加護」を得ている。そして、先程述べた「少彦名命の加護」もある。既に五神の加護を持っている。はっきり言ってもう十分なのだ。


 だが、それを言うわけにはいかないし、それを知らない家臣たちに、あれよあれよという間に、砥鹿神社参拝が決まり、まぁ、当然の結果だが、「大国主神の加護」を得た。ちなみに、三河国に移ったので、「武稲種命の加護」が消えないかな?(不敬)と思った時もありました。


 そもそも加護の一つ一つがチートなのだ。政務にしても、収入にしても、武芸にしても、健康管理や医療行為にしても何らかの影響があって、ステータスの爆上がりに貢献している。だからだろう、以前あった技能「威光」も固有技能「神威かむい」なんて馬鹿げた威力のものに進化してしまっている。他にもただの特性だったはずの「幸運」が「強運」から「豪運」を経て、固有技能「天運」にまで進化していたりする。他にも天がつく固有技能が増えているが、触れたくない。


 なお、坊丸は加護のせいだと信じているが、神視点からすれば、行動に伴う自業自得である事を本人は知らない。

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