たまに出てくる「それなのに」と「それだのに」について
いつもお読みいただきありがとうございます。
いつものおことわりという名の駄文の時間でございます。すいませんね。本当に思った事を思ったままに書いただけなのに、それをたくさん読んでいただき、誠にありがたいことです。
今回もまた、誤字報告を頂きまして、同じ意味なのに、そこまでこだわるのは何故だろうという思いから調べてみました。
読書の秋(かなり寒いけど)というのもあって3冊ほど読ませていただきました。(そんな事より早く続きを書けという声が聞こえた気がします。ごめんなさい。)
ちなみに、国語辞典には
「それなのに」・・・[接続詞]そうであるのに。それだのに。それを省略して「なのに」と使う。
「それだのに」・・・[接続詞]「それなのに」と同じ。それを省略して「だのに」と使う。
と書いてあります。
知らない人は方言かと思うみたいですね。誤字報告で【標準語で書いてください】と要らないと言っているのにいつものように感想がついてました。
知っている人は古風だなぁと思ってくれたみたいです。こちらも感想がついてました。まぁ、【統一してください】ともついてましたが。
誤字じゃないから直しませんけどね。
そんで、今日読んだ日本語を学ぶのにお勧めな本は、佐々木圭一著『伝え方が9割』『伝え方が9割 2』(ダイヤモンド社)と西岡壱誠著『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)ですね。難しい本じゃないので、だいたい1冊1時間くらいで読めました。(3時間もあったら、1話くらい書けるだろという声が・・・。すいません。)
「それなのに」と「それだのに」はちょろっとしか出てませんけど、ニュアンスの違いは分かりやすかったです。
これ以降が説明となります。
「それだのに」は「それなのに」の古い言い方となります。元々「だのに」が使われていましたが、だんだんと「なのに」も使われるようになったようです。
※これ以降は、「それ」を省略して、【なのに】と【だのに】の説明になります。
「なのに」は断定を表す助動詞「だ」の連体形「な」+接続助詞「のに」、「だのに」は断定を表す助動詞「だ」の終止形「だ」+接続助詞「のに」。「なのに」は文中でも文頭でも使うことができますが、「だのに」は文頭で使います。
「なのに」は「前の内容に対して、後の内容がそれと食い違う事柄であることを表す語」に対して、「だのに」は「前の内容に対して、後の内容がそれと矛盾する事柄であることを表す語」なのです。
「なのに」も「だのに」も「◯◯なのに(だのに)、△△だ」「◯◯。なのに(だのに)、△△だ」と二つの対立する事柄だったり、予想されていない事柄を表す場合に使います。しかし、「だのに」という表現はは人によってはマイナスなイメージがあると捉えることがあります。これは「だ」が「な」と比べて、断定する意味合いが強いため非難しているように聞こえるようです。
長々とした説明をしましたが、まー、要するに、同じ意味だけど、言い方が古いだけなんですよね。現代においては日常会話で「だのに」を使う人はほとんど見受けられません。
だから、今後、「それだのに」が出てきたら、この作者、今日はそういう気分で書いてんだ、くらいに軽い気持ちで読んでくださればありがたいです。