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【500万PV】織田勘十郎異伝〜自重しなかった結果、別家を立てて生き残ります。〜  作者: 八凪 柳一
第一章 幼少期

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第十一話 お主も悪よのぉ

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

楽しんでいただけると幸いです。


9/14 12時頃のランキング

【歴史(文芸)】

日間1位、週間1位、月間3位、四半期12位、年間78位

【総合】

日間128位、週間122位


歴史(文芸)上位二作品が完結致しました。

その結果かもしれません。


また、いつも誤字報告をしてくださる皆様、とても助かっております。自身でも確認はしておりますが、また間違うこともあるかと思います。その時はよろしくお願い致します。(ただし、誤字報告だけで、お願いします。)


なお、送り仮名は、どちらでも良い場合は、分かりやすくする為、多めになっている事がありますが、誤字では無い事もあります。誤字の場合は修正し、誤字じゃない場合は、ルビで対応しようと思います。

 さて、そろそろ本気で寝たい。三忍(山中・千賀地・鉢屋)以外の者らは見なかったことにして、本気で寝たい。しかし、声をかけられるのを今か今かと待っている気配がビシビシ伝わってくる。声をかけないといけないのだろうか。間違っても配下に出来ない、配下にしてはいけない忍び衆だぞ?


「はぁ、残りの方々は・・・。申し訳ございませぬ。配下には出来ませぬ。理由は言わずともお分かりであろう?」


 静原しずはら衆と八瀬やせ童子どうじのお二人が固まった。こちとら幼児なのに姿勢を正して、土下座どげざスタイルで謝罪した。


それがしらを理解されていると捉えても宜しいか?」

「静原衆の御方と八瀬童子の御方でござろう?」


 今度は、静原衆と八瀬童子の二人を除く四人が固まった。どうやら知らなかったらしい。この忍び衆、帝の忍び衆である。八瀬童子は割と有名か。静原衆は知る人ぞ知る忍び衆である。創作の存在だと思っていたのに。いるんだもの。びっくりしたよ。


「此度は、織田家にどのような経緯で来られたかお聞きしても宜しいか?」

今上帝きんじょうていよりみことのりを賜り、そば近くで護衛する事と相成あいなり申した。されど、在り様を知り、御力を見て、臣従しても良いと思いましてございます。」


---おぅふ。

---詔ですってよ

---勅命ちょくめいじゃないですか

---無理です!臣従させられません!


「詔の理由を伺っても?」

「今上帝の夢枕に天照大神あまてらすおおみかみがお立ちになり、力になるようにと神託しんたくがあったと聞いておりまする」


《(๑´ڡ`๑)てへぺろ》


---あー

---お手紙をよくくれる方ですね

---知ってます


「さようでございましたか。されど、誠に申し訳ございませぬ。織田家では家格が到底足りませぬ。いや、将軍家でも足らぬかも知れませぬ。武家の者が、貴方様方を従えるのは出来かねます。」

「それでも忍び衆でございますよ?」

「それでもです。誠に申し訳ございませぬ。」


 お二方は肩を落とし、渋々姿を消された。見守る事は止めないらしい。天井裏と床下にいらっしゃる。そんなところに()ごときお方の忍び衆を置いておきたくはないのだが。


---帰って欲しいんですけど!


「若殿、この上なく困ってますな。」


---楽しそうで何よりですな


「ええ、まぁ、どこにいらっしゃるか分かってますからね。お帰りいただけないものかと思いましてね。」


 天井と床から抗議の小突きが聞こえる。


---知ってるよ

---そこにいるのは!


 仕方ないので、そのまま放置する事にした。心労がとてもすごいが、しばらくすれば慣れるだろう。慣れると良いな。


 さて、三忍について手下の人数とか今後どこに里を構えるかとか色々確認したいが、本当に眠いので、簡単な依頼だけして、会談を終わりとする。依頼は三つ。一つは中村村までの道中にいた六人の兄たちを保護してもらう事。これは橘内に頼む。一つは駿河するがに居るであろうとある浪人ろうにんの勧誘。年間百貫文を予定している。これは半三に頼む。一つは越後に居るであろうある人物の勧誘、歴史的に空白期間なので、もし城主とかのままなら諦める。これは弥四郎に頼む。銭は、固有スキル「蔵」の中にあるものを出す。


 固有スキル「蔵(天)」は、(高さ)東海道とうかいどう×(広さ)東海道という意味不明な大きさがあり、その中に非生物(死体も含む)であればなんでも保存出来る。また、王公級以上の階級の為、時間停止もあり、出来立ての食べ物などそのままの温度で保存される。そして、これに編集を連携させた結果、一億貫(永楽銭のみ、金銀は別にある)とか訳の分からない銭を保存出来た。ちなみに米も一億石、味噌一億石、塩一億石、木材一億本、鉄材一億 トン。しかも減っても編集で元に戻る。勿論、無にも出来るが。


 本気で何をさせたいのかと疑うスキルだ。これだけあれば楽に天下を取れそうである。こんなにあるのに、なぜ父から銭をせしめたと思うだろう。簡単だ入手経路不明金なぞ、疑ってくださいと言ってるようなものだからな。独立したらバンバン使うが、今のところ、用途は限られてくる。


 とりあえず、相当な重さだが、三忍に五十貫ずつ渡し、饗談にも口止め料として同額渡した。入手経路不明金は報告しないでくれるらしい。三忍は驚きながら、受け取ってくれたが、岩室のじーさんは余計な一言を言いながら受け取って行った。


「お主も悪よのぉ」


---お前、絶対転生者だろう

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