第八話 一人はやはり猿
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9/11 12時頃のランキング
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うをぉぉぉぉお!!週間1位?!
え?!ここにきて?!
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中村村でやらかし新しい技能を手に入れた後のログは見ていない。もう少し続いたようだが、見ていない。決して饗談の某とか伊賀の某とか甲賀の某とか静原の某とか八瀬の某とか鉢屋の某とかが配下に加わりましたなどという文言は見ていない。そう、見ていないのだ。
というか、まだ伊賀・甲賀は分かる。鉢屋って尼子だよな?何故だ?尾張にいて良いはずがないだろ。手が広過ぎじゃないのか?そして、静原と八瀬は触れてはダメなヤツだ。あ、見ていないのだった。一旦忘れよう。
閑話休題
日も暮れてきた事だ。村人に明日行う事を伝える。一つ目、本日切り倒した木材を十尺の長さで統一して切断する(編集で出来るが言わない)。余った木材や長さの足りない木材は別の用途で使うと説明。二つ目は十尺木材を縦十本横五本使って枠組みを作り線を引く。この枠の中に家も建てる。家の敷地は縦三本横二本分とする。三つ目は先程言った家付き畑を基準に、道幅としてはやや広いが十尺木材を二本並べて道を想定し、基準の家付き畑の線対象となるように北と西に一つずつ、基準の家付き畑の点対称となる北西の位置に畑を一つ作る。ひとまず、この四つの家付き畑を作る旨を伝え解散とした。
これらの四つには、稲熊家、木下家、小出家と希望した一家に入ってもらう。その際、元の土地は接収して整地し、同じように作り直す予定である。この三家には伝えてあり、住む家・出来た畑に納得すれば、移り住む事を了承してもらっている。中村村に来るまでに、作る家の縄張り図を作図し、勝幡・津島の大工衆に渡りをつけていた。大工の棟梁は武家屋敷にしては小さくないかと言って渋っていたが、中村村で村人の為の家と伝えると、坊丸さまの領民になれば家が貰えるのかと、移り住みたいとも言っていた。いや、家をやるわけではないのだが。実験に付き合ってくれる村人の家や畑は接収するのだし、等価交換みたいなものだ。畑や家はやや大きくなるだろうが、それは対価を払っているのと同じだろう。
本日は稲熊・木下・小出の三家に宿泊させてもらう。ここでちょっと我儘を。昨年生まれた子どもがいると聞いていた木下家に私と大学允や美作守、蔵人の四人が泊まる。他の二家に他の八人を均等に配した。全ての作業が終わるまで、順繰りで宿泊することになった。
木下弥右衛門はひどく恐縮していたが、否とは言わなかった。一家団欒のお宅にお邪魔する。奥さんのなかさんはよく出来た人だった。弥右衛門は郷侍ではなく武士になりたいらしい。根っからの農民なのに、幼馴染の小出甚右衛門を巻き込んで、稲熊助右衛門の小者衆になったのだそうだ。これから足軽になって、武功を積み上げ、足軽大将、侍大将となりたいと語っていた。
---いや、そうなると直臣だよね?
---木下藤吉郎も?それはまずいでしょ?
---あ、陪臣なら万が一本能寺が起きても
---豊臣政権に繋がらなくなるかな?
近くにいた男の子を手招きする。一つ年下だし、農民の子だからか坊丸よりも小さい。その子を膝に乗せる。恐縮した弥右衛門に構わず、話しかける。
「弥右衛門が武士と成れれば、この子が木下家の嫡男となるな。弥右衛門に武家らしい名前を考えれば良いか?」
「坊丸さま!よろしいのですか?」
「あくまで名前だけだぞ。出世は自分でしてくれよ」
「ははっ」
「そうだのぉ、昌吉ではどうか?尾張織田家の家祖、織田常昌さまから名を頂いた。中村木下家の家祖、木下弥右衛門昌吉じゃ」
弥右衛門は咽び鳴いている。妻なかが良かったねぇと頭を撫でている。この絶妙なタイミングに鑑定を行う。
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【名前】 木下 日吉
【年齢】 一歳
【性別】 男
【職業】 木下家長男
【官位】
【生年】 天文六年
【寿命】 六十一
【主義】 独創
【士道】 才能
【必忠】 十二
【格付】 甲
【戦術】 千成瓢箪
【成長】 木下日吉
【能力】 統率 一(九十五)
武勇 一(七十七)
知略 一(九十八)
政治 一(九十九)
【特性】 密使、剛毅
(グレイアウトしている)
神速、気迫、内務、土木名人、
治水巧者、人たらし、築城名手、
駛走、攻城上手、殿軍、下克上
【技能】 なし
【固有】 なし
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【魅 力】八十五
【 運 】九十
【野 望】九十八
【忠 誠】織田家:四十八、坊丸:九十五
【特殊特性】立身出世、色欲
【称号】転生者[未覚醒]
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---ビンゴ!
---回収せねば!
《特殊「強欲」を使用しますか?是/否》
---勿論、是
《特性から奪うものを選んでください》
---下克上、立身出世、色欲、称号
《特性「下克上」を奪取しました》
《特殊「立身出世」を奪取しました》
《特殊「色欲」を奪取しました》
《技能はありませんでした》
《固有はありませんでした》
《称号「転生者[未覚醒]」を奪取しました。称号「転生者[覚醒]」に統合されました。称号「転生者[覚醒Ⅱ]に進化しました》
《木下日吉の記憶は固有「前世の記憶」に統合されました》
《神様からの手紙が届きました》
---またぁ?!
木下昌吉は史実に基づいた本名です。理由をこねくり回しましたが、由来が分からなかっただけで、『尾張群書系図部集』三巻、p.634にも書いてあります。他にも『絵本太閤記』に「弥助昌吉」として登場します。