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第六話 本軍出陣

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

楽しんでいただけると幸いです。


また、いつも誤字報告をしてくださる皆様、とても助かっております。自身でも確認はしておりますが、また間違うこともあるかと思います。その時はよろしくお願い致します。(ただし、誤字報告だけで、お願いします。)


なお、送り仮名は、どちらでも良い場合は、分かりやすくする為、多めになっている事がありますが、誤字では無い事もあります。誤字の場合は修正し、誤字じゃない場合は、ルビで対応しようと思います。

 長勝自身は出陣しないが、今回の西征は何も九州だけではない。先に述べた越前や北近江もその範疇である。


 足利義昭が懲りもせず、三好に攻め込んだ。そうなるという情報は持っていたので、予定通りなのだが、あのバカは兄とは違い我慢がきかないのか、史実の十三代将軍と違い、三好とガンガンいくさをする。三好筑前守からすれば、弱い主君と戯れているだけのつもりなのか反撃して滅ぼしたりはしない。ただ、もうちょっと我慢すれば、こちらが公家を使って、講和からの屈辱かもしれないが、戦をせずに京に戻れたのにと思ってしまう。


 まぁ、今後、北近江に逃げ込めなくなるから、どうにかこうにかして京には留まってもらうけど。


 今回落とす予定は、北近江・越前・若狭。可能なら、丹後・但馬・因幡まで行きたい。丹後・但馬に行って丹波に行かないのは、三好の内藤備前守がいるからだ。あと、どうしようか迷うのが紀伊。完全に飛地になる。そんなことを言ったら九州もだが、一国飛地なのと、九国飛地なのはわけが違う。まぁ、紀伊はそのままで良かろう。足利義昭の逃げ場の一つとして残しておくか。


 こちらの世界に転生して、もうだいぶ経つので、ゲームの知識は忘れかけているが、外交情勢が険悪だったり敵対状態にあるもの同士が鳩合して連合することがあった。近世の連合とは違い、どちらかと言えば中国の春秋戦国時代の合従連衡に近い。


 しかし、味方する大名家が少ないと連合もできなかったはずだし、例え連合してもゲームではとある方法で瓦解させる事が出来た。ベータ版時代か初期の頃しか出来なかったバグ技だが、瓦解出来た。おそらく、今世でも連合している勢力の一つか盟主かが、その状態になれば出来るのではないかと思っている。


 連合のことはさておき、小角衆を使って足利義昭の目を三好にだけ固定している今のうちに、一色や山名などの足利ゆかりの大名は滅ぼしておきたい。赤松は播磨なのですぐには難しいが、あそこは同族で群雄割拠している。足利側の戦力としては微妙だ。足利勢の主力は畠山だろうがあそこも弱い。連合を起こされた時に、六角がどう動くかがネックだが、義賢はそこまで阿保ではない。むしろ義弼(義治)の代になれば、敵対しそうな気はする。が、浅井を滅ぼしたらどうなるか不明だ。


 万が一、現状で連合が起きた時、三好と足利が戦時中のままだと、足利はすぐ滅びる。「変なところでゲームのままなんだよなぁ。」というセリフは有名なラノベの登場人物の言葉だが、今世変なところがゲームのままなのは事実。現状では、おそらく連合が起きない。起きた場合、タイミングによっては、大友・大内が敵対連合の一部になるが、勘六郎たちに授けた二勢力への大義名分によって、連合は瓦解する。ゲーム中では、官位を関白まで上げていたから出来た事だが、関白・左大臣・右大臣はこちらの味方だ。なんとかなるだろう。


 前回の伊達・南部攻めでは関東の兵力で戦った。今回の西征では東海・甲信越の兵力を使う。海軍は南海に行かない北陸東北の者たちを使う。異動のある常備兵を使うとは言え、常備兵の中にも異動したくない者たちもいる。一定数いるそういう者たちは、出身国から離れない。だから、出兵を均等化するためには、同じ国から出兵しないように気を使っている。まぁ、そういう者たちは、三十歳くらいでその地に家族がいる者が多い。若い頃や、家族がいても子どもが小さいかいない場合は、家族で異動してくれるが、家族を大切にしている長勝としては、その意志を大切にしている。そういう気持ちが通じてか、常備兵たちの忠誠度は高い。


 東海探題軍は、加賀国から出陣する。出陣の合図は、ずいぶん前に作った加賀長城を打ち消すことから始まる。打ち消すとは?と思われるかもしれないが、編集で取り消すと跡地は残るが更地になる。また、あの宗教に「神業かみのみわざ」とか言われそうだが、長城の先にいるのは本願寺派の一揆衆だ。これくらいど派手にブチかました方が良い。とは言え、長城の西にある手取川の大橋は壊さない。一見難しいように見えるが、チート「編集」では、一瞬であるので、それで構わない。


 兵力は余裕をもって二十万。南加賀、越前に一万ずつ、若狭、北近江に三万置いても十万以上で丹後に向かえる。行くかどうかは、足利と三好の状況次第ではあるが、ひと月かふた月は持つだろう。最終的には和睦してもらい、京に留める。北近江に来ても良いが、今までのように、朽木館で贅沢はさせない。兵一万ほどで取り囲み、食事の時だけ人数分の食料(戦時中用)が運び込まれる。当然、周囲の側近たちは切り離す。その者たちは、東海探題領で教育だ。


閑話休題それはさておき


 東海・甲信越地方には、織田を名乗れないものの、織田信秀ちちの子らを配置している。代替わりすれば、自分の子らを配置する予定だが、総じて股肱の臣ばかりの配置だ。つまり、非常に士気が高い。その兵二十万が加賀長城の前に整列している。


「これより、織田軍は西征す!皆の者、前に進め!」


 ごっ、という長城と長勝の拳の当たる音と共に、加賀長城は消失した。その様に驚いたのか、その言葉に興奮したのか、全兵士から「うおぉぉおー」という喚声が発せられ、出陣した。


とりあえず五話書けました。来週日曜日まで保ちます。

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