表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/219

第十話 東日ノ本統一

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

楽しんでいただけると幸いです。


また、いつも誤字報告をしてくださる皆様、とても助かっております。自身でも確認はしておりますが、また間違うこともあるかと思います。その時はよろしくお願い致します。(ただし、誤字報告だけで、お願いします。)


なお、送り仮名は、どちらでも良い場合は、分かりやすくする為、多めになっている事がありますが、誤字では無い事もあります。誤字の場合は修正し、誤字じゃない場合は、ルビで対応しようと思います。

 伊達家と南部家が滅びたのは、四月半ばから下旬にかけてのことである。余談だが、伊達氏は自らを「だて」と名乗ったのは、明治維新くらいからではないかと言われている。この時代の読みは「いだて」である。誰が「だて」と読んでいたかと言えば公家であるが、「たて」または「たって」と呼ばれていたようだ。伊達氏の「いだて」読みは、支倉常長がローマ教皇に渡した伊達政宗の書簡や、ローマ市議会が常長に与えたローマ市公民権証書には「IDATE」とあるからである。江戸時代の書物でも、地元仙台では「いだて」のままに対し、京付近の書物では「たて」「たって」「だて」が混合しているのが見て取れる。


閑話休題それはさておき


 伊達家は滅びた。伊達氏血縁の生き残りで、岩城孫二郎十四歳、阿南姫十歳、伊達彦太郎八歳、鏡清姫六歳、益穂姫四歳、伊達藤五郎二歳、伊達小二郎一歳である。なお、晴宗の奥さん、久保姫は生きており、妊娠中だから、来年彦姫が生まれるだろう。なお、史実の宝寿院・国分盛重・杉目直宗は生まれていないので、晴宗亡き今、生まれることはない。稙宗系はすでに嫁いでいる娘と、稙宗最後の娘声三歳だけが残り、他は全て討死している。残念ながら、伊達成実は生まれない。


 続いて、南部家は直系は当主晴信を含めて全滅。遠縁の北尾張守、東中務少輔、大浦信濃守、八戸薩摩守が生き残った。南部家再興は今のところ未定だ。生き残った四家のうち北・東・大浦は晴信から数えて五代前に別れた家だが、八戸は十七代も前に別れた家だ。どこの家も遠いと言える。


 戦後処理として、いつも通り、兵たちが田畑を開墾しているようで、各地に帰るのは六月くらいになるのではないだろうか?ちなみに、幕府というより、足利義昭は今年(天文二十年)の二月から朽木に閉塞しており、想定していた調停工作はなかった。まぁ、来年には一度京に戻って、再来年には再度朽木に追放されるのだけれど。


 史実では、朽木はかなり協力的だったのだが、旭太郎よりも癇癪の激しい義昭には辟易していると、小角衆調べによる情報を得ている。果たして、京に戻ることができるのだろうか?色々と不安だ。永禄の変が起こるのかどうか。性格的には起こるだろうが、事件的には御所巻きなので、室町花の御所(京)にいなければ起きないイベントだったりする。このゲームのような世界で、彼を戻すなら、某ラノベのようにこちらで朝廷工作をするべきだろうか?非常に悩むところだ。


 ちなみに、朽木の当主は弥五郎くん三歳だ。長勝の関わっていないところは、変に史実通りなのが面白いが、当事者にとっては、たまったものではなかろう。まぁ、要請があれば軍事的には助けなくても外交的には助けても良いとは思っている。なお、足利十三代将軍義昭は、兄旭太郎と違い、元僧侶なためか、剣豪将軍にはなりそうもないようだ。


 その代わり、お手紙将軍は史実通りかもしれない。迷惑なことに、東海探題領の元大名家に大量に届いている。しかし、その手紙は全て忠誠の証を立てるための道具に成り下がっている。具体的に言えば、全て「こんな手紙が将軍から届きました。中身は見ていません。」という内容の添え状付きで、曳馬城に届くのだ。


 非常に邪魔なゴミが毎月送られてくる。そのほとんどは、公共の銭湯に回され、焚き付け用の紙縒扱いである。上等な紙かもしれないが、今のところ再利用の手段はない。本気で、紙だけは再利用施設を作ろうか?と思うほどに大量に届く。


 まぁ、足利家を攻めるための大義名分にはなるのだが、いかんせん多すぎて頭を抱える日々である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ