表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/219

第四話 神様の言う通り

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

楽しんでいただけると幸いです。


9/7 11:30頃のランキング

【歴史(文芸)】

日間1位、週間2位、月間7位、四半期36位

【総合】

日間87位、週間159位


日間1位三日連続?!名作差し置いて?!!

ありがとうございます!!かなり嬉しいです(語彙が足りない状態)


また、いつも誤字報告をしてくださる皆様、とても助かっております。自身でも確認はしておりますが、また間違うこともあるかと思います。その時はよろしくお願い致します。


ただし、誤字報告だけで、お願いします。感想を受け取らないにしているせいか、感想込みの誤字報告が見受けられます。誤字が修正出来ない事もあります。(そのまま適応させると、感想ごと適応されるので。)悪質だと思った場合は、ブロックする事もあります。悪しからず。


なお、送り仮名は、どちらでも良い場合は、分かりやすくする為、多めになっている事がありますが、誤字では無い事もあります。誤字の場合は修正し、誤字じゃない場合は、ルビで対応しようと思います。

「坊丸の存念を申せ」


 父信秀は唐突に何の脈略もなく、全てを話せと言ってきた。この辺りの「分かるだろう」感は、吉法師の説明不足に似ている。が、分かるわけが無い。


---全てとはどっちだ

---前世の事か、それとも

---後継者になりたくない理由か

---前世の事を言って

---狐憑きとか思われるのはまずい


 この時代的に、狐憑きと思われたら良くて押込おしこめ・出家、悪くて病死させられる。つまり、殺される。


---あ、加護って事にすれば、いいか?

---そうしよう


「かしこまりました。」


 そう言うと、姿勢を正す。数瞬の刻を使って言い訳を練る。


---えっと、尾張熱田の祭神は熱田大神

---これって天照大神あまてらすおおみかみだよな

---流石にまずかろう

---なら相殿神あいどのしんにすべきか?

---尾張繁栄の礎となった神様がいたはず

---えーっと?


「言葉が分かり始めた頃の事にございます。武稲種命たけいなだねのみことと名乗る神様が夢に現れました。武稲種命さまは、『そなたの()は日ノ本の静謐せいひつもたらす為の働きをする。それを助ける為に必要な力を与えよう』と仰り、全てを見通す力を賜ったのです。」


 場が静まり返ってしまった。父信秀も言葉を選んでいる感じだ。平手・林は固まっており、まるで石像のようだ。母は・・・、お花畑に飛んでいったのだろう、幸せそうだ。


---まぁ、そうだよね

---神の加護を貰ったのに

---後継にはなれない子だからね


 ちなみに、今織田弾正忠家で後継になりうるのは、吉法師と坊丸の二人のみ。一応、庶兄として三郎太が認知されてはいるが、庶子の為、後継にはなり得ない。


「そ、そうか。吉法師は日ノ本の静謐を齎すのか。」


---おや?割とすんなり受け入れられた

---まぁ、この時代、神様のお告げとか

---絶対だからなぁ


《武稲種命の加護を得ました》


---ちょ、まっ


《神様からの手紙が届きました》


---えーーーー。


 その後、父信秀は疲れたと言いだし、他の話は、後日するかもしれないそうだ。母は父に連れられ、平手・林らも同様に出て行き、しばらく興奮した吉法師の遊び相手をした後に、迎えにきた女中たちとともに、部屋に帰る事になった。


〜信秀side〜


 全てを話せと命じてしまった、息子に。子は歯向かわなければ、どんな子だろうと可愛い。身を守る為に歯向かうのは良い。こちらが悪いのだ。叛くのは赦さぬが。どういう大人になりたいか決まっていない三郎太ですら可愛いのだ。まして5つの吉法師や3つの坊丸が可愛くないわけがない。その息子に厳しい口調で命じてしまった。花は先程からお花畑に行っているようなので問題ないが、吉法師に睨まれた。凹む。それにしても、あ奴らは本当によく似ている。顔立ちもさることながら、歳不相応なところも。本当に5つか?本当に3つか?儂なぞ、その頃は野山を駆けずり回って、母者に毎日 しかられていたぞ?それは、まぁ良い。


 全ては・・・、話してないだろうな。神様のくだりも本当か分からぬ。分からぬが、利用出来ると判断する頭はありそうだ。本当に3つか?早すぎないか?ヤバいな、元服する頃には、儂は超えられているかもな。それはそれで、凹むな。父親の威厳はいつまで保てるものか。


 それにしても、吉法師は可愛いかったなぁ。坊丸には、無邪気に笑うのか。儂は睨まれてばかりじゃ。はぁ、凹むなぁ。

【誤字報告に対する対応】


歴史的常識を意識しすぎるあまり、三郎太が後継に入らないという常識を頑なに押し進める書き方になっておりました。本文にその部分を追加する事で、出来るだけ分かりやすくしようと思います。


なお、ここで吉法師を兄と言ってるのはわざとです。誤字ではありません。

---------------------------------------------------------------------------

ご愛読ありがとうございます。

これからも本作品をよろしくお願いします。


また、『ブックマーク』と『いいね』をよろしくです。


気に入った! もっと読みたい! と思いましたら評価してください。

下の ☆☆☆☆☆ ⇒ ★★★★★ で評価できます。最小★1から最大★5です。★1でも嬉しいです。

---------------------------------------------------------------------------

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ