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第一話 数え年三つ(ステータス的には二歳)

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

楽しんでいただけると嬉しいです。


今朝(9/5)5時頃のランキング

日間1位、週間15位、月間57位

ま、まさか連載開始5日で月間ランキングに入るなんて?!

そ、そして、日間1位?!

どういう事?!と、少々混乱しております。


昨日の2位でも驚きましたが、本当に感謝しております。

今後とも、ご愛読いただけたら幸いです。


また、いつも誤字報告をしてくださる皆様、とても助かっております。自身でも確認はしておりますが、また間違うこともあるかと思います。その時はよろしくお願い致します。


なお、送り仮名は、どちらでも良い場合は、分かりやすくする為、多めになっている事がありますが、誤字では無い事もあります。誤字の場合は修正し、誤字じゃない場合は、ルビで対応しようと思います。

 あれから二年が過ぎた。転生者によくある早めに立ったりはしていない。前世の何かの機会に、赤子のうちはハイハイの期間が長いと体幹がよく鍛えられると見知っていたからだ。誰も見ていないところで掴まり立ちしたら、頭から倒れてトラウマになったとかではない。


---決して違うのだ


 また、早めに話し出したりもしていない。色々前世の知識を回想したり、鑑定しまくった結果、新しい固有スキルが生えたり、既存の固有スキルの幾つかが進化して凹んだりしている間に、早めに話しかけて驚かすタイミングを逃したわけではない


---そう違うのだ。


閑話休題それはさておき


 この二年の間、色々と試した。先に述べたように、前世の記憶を思い出しては心のメモ帳と称して知識を蓄積した結果、固有スキル「前世の記憶」が生えた。いきなり王級でしたが、何か?鑑定は一段階進化した。ええ、神ですが、何か?ちなみに、隠れんぼとハイハイの結果、技能が幾つか生えたが、新技能のうち、隠れんぼ限定で「隠密」とかハイハイ限定で「神速」とか言われても、いまいち微妙だ。ハイハイ限定の「神速」は、対外的に歩けるようになってから行った小走りで、小走り限定の「神速」に変化している。


---進化とは言わない

---言ってやるもんか!


 気がたかって、話がそれてしまった。この「前世の記憶」だが、大した事を思い出したわけではない。せいぜい織田・徳川・武田などの武家家臣団や日本の合戦史、この時代に出来そうな産業技術(椎茸栽培や石鹸作り、塩水選や正条植えなど)を思い出した程度なのだ。


---まぁ、歴史転生の定番だわな

---そうでもしないと暇なのだよ


 電気も娯楽もないからすることもない。幼児なので、出来ることも少ない。出来るのは妄想くらいのものだ。しかし、精通もしていないし、身体も出来ていないので、エロい事を考えても意味がない。となると、前世で卒論の為に集めた資料を思い出したり、織田家を取り巻く情勢やら地理を思い出して楽しむくらいしか出来なかったのだ。


 さて話を戻そう。私坊丸は数え年で三歳(ステータス的には二歳)になった。うつけとして徐々に名を広めつつある吉法師とは違い、幼いからもあるが、庭にすら降りぬ坊丸は母花からとてもとても可愛がられていた。その吉法師とは対面を済ませていないため、表向き話をしていない事になっている。そもそも吉法師が母に近づけなかった。いや、母が吉法師を坊丸に近づけようとしなかったとも言える。しかし、同父同母の兄弟、会わぬわけにも行かないと、父信秀は、わざわざ対面式の形式を用いて、会わせる事にした。まぁ、母花がすごく嫌がり、だいぶ期間が空いた。最終的には、私が「(私は)兄上に会わせられない身の上なのですね」と嘘泣きした為、母が折れた形だ。


 表向き話をしていない事になっているとは、母花がいない時に話したことがあるからだ。その時に坊丸は知ってしまった。歴史的に有名な信長の特徴「肌が白い」「髭も生えない程体毛が薄い」「甲高い声」「現実主義者」「合理的」「感情の起伏が激しい」「短気」「下戸」「甘党」「流行りもの好き」「派手好き」「女物の服装を好む」「女子供に優しい」「他人を渾名で呼ぶ」「恋愛物の書物を好む」列挙すればいとまがない、とある共通する性の特徴。この時ほど、人を無断で鑑定する事の愚かさを悔やんだ事はない。ちなみに野望は百だった。


 しかし、うつけと呼ぶには聡明すぎると感じたのも事実。物事に興味津々で、自分で試さないと納得しない性質らしい。故に、大人には行動が奇妙に映る事もあるだろう。物事をそういうものだと、考えずに受け入れた幼少期を過ごした大人たちには特に奇怪で奇抜な童に見えるに違いない。そんな子ども時代を過ごした信長は、当然、皆も同じように過ごしたと錯覚し、言葉少なくても通じると思ったのかもしれない。だから、あのような最期を。まぁ、今考えても仕方ない。そうならないように動けば良い。それに当主とか面倒だし。


 数え年三つになって数日を過ごしたのち、吉法師との初対面の日がやってきた。母花は朝からソワソワしていた。吉法師に坊丸が酷いことを言われないか心配する旨の独り言をずーっと呟いている。流石に長時間聞いていると鬱陶うっとうしい。きっと史実の坊丸は、こういう時、難聴になっていたのだろうし、そもそも対面式はなかったのかもしれない。母は私を吉法師から守る気満々だったが、まさか坊丸から爆弾発言が投げられるとは思ってもみなかっただろう。

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ご愛読ありがとうございます。

これからも本作品をよろしくお願いします。


また、『ブックマーク』と『いいね』をよろしくです。


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