第八話 湊造りと石高の現状と目標
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楽しんでいただけると幸いです。
また、いつも誤字報告をしてくださる皆様、とても助かっております。自身でも確認はしておりますが、また間違うこともあるかと思います。その時はよろしくお願い致します。(ただし、誤字報告だけで、お願いします。)
なお、送り仮名は、どちらでも良い場合は、分かりやすくする為、多めになっている事がありますが、誤字では無い事もあります。誤字の場合は修正し、誤字じゃない場合は、ルビで対応しようと思います。
先に砦造りについて述べたが、当然、湊も造る。とは言え、遠江と駿河だけではあるものの、貿易・交易はすればするほど儲かるため、たくさん造るつもりだ。もちろん海軍施設も付随する。戦時中以外は、交易船の護衛艦は海軍戦艦が担う。海軍としてまともに機能し始めるのは、数年必要であろうが、造っておいて損はない。なお、浜名湖内部は真珠や牡蠣・鮑などの海鮮物の一大養殖地にするつもりなので、ここは今切辺りに漁港が出来るくらいだと考えてもらいたい。
ではどこに造るかと言われれば、天竜川河口付近(令和の竜洋海洋公園辺り)、太田川河口付近(令和の福田漁港の辺り)、弁財天川河口付近(令和の弁天大橋辺り)、菊川河口付近(令和の潮騒橋と総合運動公園辺り)、新野川河口付近(令和の浜岡原子力発電所辺り)、御前崎(令和の御前崎港)、萩間川河口付近(令和の相良港)、大井川河口付近(令和の大井川港)、安倍川河口付近(令和の終末処理場辺り)、庵原川河口付近(令和の清水港)、富士川河口付近(令和の清水区埋蔵文化センター辺り)、狩野川河口付近(令和の沼津港辺り)の十箇所だ。特に相良に必要かと言うこと勿れ。相良は日本で数少ない石油が取れる場所だ(チートで埋蔵量を増やすつもりだが)。ここに造らなかったら、戦国時代に転生した意味はない(暴論)。
さてここで久しぶりに編集というチート能力に触れよう。もしかしたら、三河の国力を語る際に触れたかもしれないが、編集の情報画面を開くと、各国の石高などが表示される。何万何千石という数値ではなく、一の位まで細かく表示される。現在の遠江・駿河・南信濃・甲斐の石高は順に、十七万五千九百七十二石、十万三千四百四十八石、十八万七千七百五十一石、十五万六千九百七十六石である。
さらに、編集に固有技能の「前世の記憶」を連動させると、明治維新後の最後の検地の記録が表示できる。それによれば遠江三十七万二千五百四十六石、駿河二十五万千九百五十四石、南信濃五十二万四千六百三十三石、甲斐三十一万二千百八十五石となる。これは明治五年の数値であり、正条植えや塩水法などの生産力が向上する前の数値結果であるため、目標値はもう少し高めに出来る。
つまり、遠江の目標は五十万石、駿河の目標は三十九万石、南信濃の目標は七十万五千石、甲斐の目標は四十二万石になる。内政とは結果が出るまで、時間がかかるものだ。関東攻めのあと、ある程度の期間は内政に充てるつもりでいるし、三河のように戦さえ無ければ、国力はどんどん向上するだろう。
ちなみに、取らぬ狸の皮算用ではないが、これから切り取る上野・下野・安房・下総・上総・常陸の石高は以下の通りである。( )の中は明治五年の数値。
上野 三十四万二千三百四十八石
(六十三万五千八百五十一石)
下野 二十五万七千九百八十八石
(七十五万八千六百四十八石)
下総 二十七万千二百十石
(六十八万七千三百七十四石)
上総 二十万千三百四石
(四十二万七千三百十四石)
常陸 三十六万五千五百二十二石
(百万五千七百七石)
本当に内政が楽しみだ。
次回更新で、おことわり・設定資料を除くと百話目となります。ここまでお付き合いいただき誠に感謝しております。これからもよろしくお願い致します。