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道具屋と剣姫

そんなに長くはならないと思います。


結末を決めて書き初めていますが、書いてる内に感情移入したら結末は変わるかもしれません。



感想・評価・ブックマークをして頂けると大変有難いです。宜しくお願い致します。






「いらっしゃいませー」


道具屋の扉が優しい呼び鈴を鳴らしながら開き、入ってきた女性客に店長がカウンターから声をかける。


郊外にある道具屋の店名は《アマヤドリ》


よく手入れをされた道具が並び綺麗に整頓されている。窓からは日が入り店内に一組だけ置いてあるテーブルセットを照らす。


店長の名前はアキラ、優しい雰囲気を纏った41歳の独身男性で一人で道具屋を切り盛りしている。


「………………………」


道具屋アマヤドリに無言で入ってきた女性客の名前はリオ、凛とした雰囲気を纏ったリオは17歳の女性で勇者パーティーの一人として魔王討伐の為に冒険者をしている。


(ま…また来たな………)


「有名な冒険者の方らしいですね」


「…………………………」


(いつも……あんまり喋らないんだよな……)


「必要な物があったら声かけて下さい」


「…………………………」


(ははは……いつも無視されるな……)


リオに完全に無視されたアキラは他に客もいなかったのでカウンターの中で商品の手入れを始める。


冒険者達の必需品の単眼鏡を一つ一つ丁寧に手入れをしていく。


二人きりの道具屋の中でアキラが単眼鏡を拭く小気味良い音だけが流れ、店内の空気と時間が優しく流れてゆく、、、


アキラが作業に没頭しながら単眼鏡のレンズに傷が無いかを確認の為に覗いていると…


「………………あの……」


アキラが声に気付き振り返ると、リオの顔が触れ合う程に目の前にあった。


「うわぁっ!?!!?!」


「……あの……ハーブティー貰えますか?」


「あ…あ…はい!ハーブティーですね!……飲んで行きますか?」


「……はい…飲んで行きます」


「じゃあ……テーブルで座って待ってて下さい……ははは……」


「…わかりました」


リオは店内に一組だけあるテーブルへと向かい椅子に座り、アキラはリオに背を向けてハーブティーを作る。


(びっくりした……無表情でちょっと怖かったな…何か機嫌でも悪かったのかな、、、、いやいつも無表情だな…)


ハーブティーを作るアキラの後ろ姿をリオはじっと見つめる。店内にハーブティーの匂いが広がり空間を落ち着かせる……


(はは…背後からずっと視線を感じる。多分睨まれてるな………殺気かな?やっぱり有名な冒険者だけあって凄いな……しかし何故だ?…………さっきやたら近かったし臭かったのかな?いやそれっておれが悪いのか?)


ハーブティーをティーカップに注ぎ、何一つとして心が落ちついていないアキラがリオの元へと運んでいく。リオはそんなアキラの姿をじっと見つめ…………いや睨みつけている。


「…どうぞ」


「…あ…ありがとうございます」


「……ごゆっくり」


「…は…はい」


(う~ん。やっぱりちょっと怒ってるな…………にしても何で勇者パーティーの剣姫って呼ばれる程の有名な冒険者がうちなんかの小さな道具屋に………)


そんな事を思いながらも、リオにハーブティーを出したアキラはカウンターに戻り、また単眼鏡の手入れに没頭してゆく、、、


──────


───


「………………あの……」


「うわぁっ!?!!?!」


アキラが声に気付き振り返ると、またリオの顔が触れ合う程に目の前にあった。


「そんなに驚かなくても……」


「あ…あの……すみません。ただちょっと近い気が…」


「そうですか?…あの……ごめんなさい……」


「はは…いや謝ってもらうような事じゃ無いんですけど……」


苦笑いを浮かべながら話すアキラをじっと睨み付けるリオ。変な空気が二人の間に流れる、、、


「あの……ハーブティーごちそうさまでした。美味しかったです」


「ホントですか?良かったです。……無表情で飲んでたから美味しくないのかと思ってました」


「そんな事は………あの……またハーブティー飲みに来てもいいですか?」


「もちろん。お客様は選んだりしませんよ。いつでも飲みに来て下さい」


アキラがリオに優しく微笑みかける。その微笑みは決して若いイケメンのように女性の心を捕らえるものでは無いが、アキラの人の良さが自然と滲み出る、、、


「…………またすぐに来ます………絶対来ます」


「ははは…また来て貰えるなら良かった。…………いつも怒ってるから嫌われてるのかと思ってました」


「はい?怒ってる?嫌われてる?」


「いやいや。冒険者だから辛い事もあるだろうし。おれが嫌いで怒ってるかと思ってましたから、また来てくれるなら嫌われて無いと思ってちょっと安心しました」


「わたし店長の事嫌ってなんかいません!店長の事好きです!」


「はい?」


そう言ってリオは怒りながら直ぐに道具屋を後にした、、、


「はい?……やっぱり怒ってる?……」



近いさな道具屋を営む41歳アキラと世界の命運を背負う17歳リオとの小さな恋の物語が始まる?




こんな時代なのでハッピーエンドになるようには考えています。


感想なんかに面白い恋愛話でも書いてくれると嬉しいです笑


作者はドロドロの恋愛をして少し感性がズレてしまったので皆様の恋愛話でも聞いて修正したいと思っています。


まぁ何にせよしっかり書き上げますので宜しくお願い致します。

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