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百合ハーレムの作り方  作者: 乃麻カヲル
第3部一章「百合葉たちの繰り返す春」
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第30話「咲姫とのあと」

 二人で致したあと。僕と咲姫は一つのベッドの上で抱き付いたまま、それぞれスマホをいじってた。もはや、ピロートークすらない。ダラダラタイム。僕の大好きな時間。



 そういえば、ピロートークというのは死語という説がある。そもそも僕の語彙力は小説からなので、世代が上の言葉ばかりインプットしがちだ。蘭子辺りは読書家だから伝わるだろうけど、他では気を付けていきたい。この歳でいくつとは言われたくないし……。



 僕が下で、咲姫が上。良い感じに手先を咲姫の肩に乗っけているけど、流石に重力でダルくなってきた。でも、まだまだこうしていたい。



「百合ちゃん脚スリスリし過ぎぃ~」



「あっ、ごめん。嫌だった?」



「ヤじゃなくて、なんか気になっただけぇ~」



「そっか。それなら存分スリスリさせてもらおっと」



「ちょっとぉ~」



 と、二人の絡んだ太もも、ふくらはぎをスリスリ絡ませる。気持ちいい。とろけそう。



 肌の感触って、なんでこう無限に味わいたくなるのか。飽きる事がない。僕は家でも、肌触りの良い布団を、指先で撫でたり、脚で擦ったりして、そのスベスベ感を味わっていたりする。肌触りが良いのは大好きだ。



「つまり咲姫はお布団だった?」



「何を突然、失礼な事を言ってるのよ……。今下敷きなのは百合ちゃんなんだからねぇ~?」



「そのくらい、スベスベで気持ちいいって事さ」



「そう。包まれ抱かれる心地が良いって事ね?」



「そ、そういう事になるかな……」



 中性イケメンタチを目指していた僕としては、抱かれる側という事実はやはり恥ずかしく、ちょっと目を背けてしまう。しかし、咲姫もそれを理解しているようで、たまにいじってくる。いや股をじゃなく。



「今回の抱かれ心地はどうだったかしらぁ~? 百合ちゃん、反応は良い癖に、言葉にはしてくれないのよねぇ~」



「は、反応よくないしっ! 僕もともと性欲薄めだったのに、誰がこうしたんだか……!」



「開発しがいがあったわねぇ~」



「くっ……」



 ここまで言われでしまうと、完全に顔は真っ赤だ。そもそも抱き合ったままの無茶な姿勢だから顔は見えないんだけど、顔ごと背ける。



「そ、そういうばスマホで何か調べてたの? すごい集中してたみたいだったけど」



 あからさまに話を逸らす。すると案外まじめに、ん~とね~と乗っかる。



「今日の晩ご飯、何が百合ちゃんの気分かなぁ~って。レシピ見てたのぉ」



 咲姫の両親は病院の経営者だ。だからたまに、夜に咲姫の両親が居なくなる時には僕が来て、咲姫の手料理をご馳走になる。そして、僕の家は二人暮らしで、本来は僕が作るっておく係。でも今日は僕はお泊まりだから、外で食べて来てねっ♡ と言っとく。それを察してなのか、変な詮索はしない、いい母親だ。



 でも、咲姫の手料理ってだけで嬉しいのに、わざわざレシピを考えてくれてただなんて……。



「ああ、僕の嫁。最高。最高の嫁。愛してる」



「なんなのよもう~。キザな言葉はすらすら出てくるのねぇ~」



「それだけ精神的に咲姫を愛してるって事さ」



「プラトニックラブ~? まあそれも大好きだけどぉ、体の相性も認めて欲しいわよねぇ~」



「そもそも女同士で体の相性とかあるの?」



「ん~? 攻め方が合ってるとか? たまに貝合わせだって……」



「待った待った。言わないでそういうこと。恥ずかしいから」



「二人きりで気にする事じゃないのにぃ~。じゃあ次回からは、百合ちゃんの羞恥心をどんどん奪うプレイにした方がいいかしらぁ……」



「なんだか過激な予感……!? 勘弁してよーっ!」



 と言いながら咲姫の胸元に頭を押し付けてグリグリする。あんまり大きくないので、ちょっと骨を感じる。



「仕方がない子ねぇ」



 なんとか誤魔化せたみたいで、ママみある咲姫ちゃんを引き出せた。良かった良かった。頬擦りして、また脚を絡ませてスリスリ。



 それにしても、やっぱり女の子を抱き締めたり抱き締められたりするのは最高だ……。何せ柔らかい……いや胸の話じゃなく。



「普通だとさ。男女でこうやって抱き合うわけじゃん? なんだか、信じられないな~って思うよ。普通は僕たちの方がおかしく見られるのに」



「そうねぇ。女の子同士の方が良い所たくさんあるわよねぇ」



「特にさ。男の脚って、ムダ毛処理してないんでしょ? そんな脚と絡ませたくはないよねぇ」



「まあそうでしょうけれど……。なに? 百合ちゃんはスベスベだったら男の脚でも良いの?」



「なもんか。僕は女の子の脚が好きなんだ。骨みたいにほっそりした脚、筋肉質な脚、ちょっとムッチリした脚、そしてモデルみたいな綺麗な脚。どんな脚でも、女の子の脚が好きだよ」



「へぇ~。分かってはいるけど、経験豊富みたいねぇ~。やっぱり百合ちゃんの開発は今日の第二回戦って事で……」



「しまった! 地雷を踏んだ!」

新情報。百合葉ちゃんは脚フェチだった!


というかノリでしか書いてないので、脚フェチに今しました。たぶん今後もノリでフェチが増えて、フェチの玉手箱的になるんでしょうか……。面白そうですね……。


脚の話自体は前に書いたような書いてないような……。軽く検索したけど引っかからなかったし、とりあえず今日は思い付きのまま載せます。


寝れなくてTwitter見てたら、抱き合ってるけどスマホいじってる的な百合イラストがあったので、それからイメージが膨らんで、書き出したらどんどん進んであっという間。作成時間から出来上がりまで計ったら30分ちょいでした……驚愕……!


30分で生み出す二千文字の百合。コンビニスイーツ感覚で、とても精神的に良いですわねぇ~。

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