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百合ハーレムの作り方  作者: 乃麻カヲル
第3部一章「百合葉たちの繰り返す春」
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第17話「唾液とベロチュー」

 体育が終わったあとの放課後。部室の冷房でぐんと冷やされる僕。しかし、まだ汗は引いていない。拭ききる時間がなかったのだ。



 扇子でパタパタ扇ぎながら、僕は汗を拭く。しかし、その様子を見て興奮する娘が一人。



「あーもったいなーい、ゆーちゃんの汗をペロペロなめたーい」



「もったいないってなに!? 汗も唾液も汚いわっ!」



「ひんどいっ! 愛するあたしの体液が汚いって言うのーっ!?」



「その唾液には色々菌が混じってるし、何より酸性なのっ! 僕の肌を荒らすんじゃない!」



 そう、唾液と肌の相性は悪く、放置すれば肌がボロボロになるのだ。いや、そんな極端にならないとは思うけど。



「そんじゃー、口の中なら大丈夫なんだねー? ベロチュー?」



「き、キスなら大丈夫だけど」



「だよねーっ! ぶっちゅー!」



「ちょちょちょいっ!」



 と、迫ってくる仄香に対して、細くて綺麗な脚を出して制する咲姫ちゃん。やり方がちょっと強引だなぁ……!



「はい仄ちゃ~ん。学校で抜け駆け禁止よぉ~?」



「ソウ……。学校でイチャつくなら、こっそりやるか、ゲームでやるか……ナノ」



「ぶぇー」



 そう言われ、咲姫と譲羽に止められる仄香ちゃんであった。抜け駆けというからには、何か裏で取り決めでもあるのだろうか。



「では百合葉は、肌を舐められるのが嫌なだけで、唾液が口から入る分には問題ないんだな?」



「うっ、なんだか嫌な言い方だけど……。そうだよ」



「うへへっ……。それなら遠慮なく、始まりのマナをお菓子に混ぜる事が出来る……」



「ゆ、ユズ? ナニを作ろうと考えてるのかな……?」



 この子は色々とお菓子に混ぜ込んでそうで怖い時がある。



「じゃあ私が唾液を上から垂らすから、百合葉がそれを下から飲み込むのは大丈夫だよな」



「大丈夫じゃないわっ! 絵面が汚いっ!」



「なんだ、百合漫画でもある展開だろうが」



「そういう問題じゃないっ!」



 しかもそれ結構ディープな百合漫画だねっ!? 全年齢でやっていいか微妙なラインだよいや出来るだろうけどさ!



「なら百合ちゃん、ずっとべろちゅーする分には問題ないのよねぇ?」



「ま、まあ……唾液に関しては……」



「それなら、百合ちゃんの喉がカラカラになるまでちゅっちゅしてぇ~。それでなんでも良いから飲みたいってところでわたしの唾液を飲み込んでもらうのぉ~」



「いや、それ咲姫も喉カラカラだよねっ!?」



「えっ? わたしはもちろん飲み物飲むわよ?」



「僕にも飲ませてっ!?」



「わたしの唾液を? やぁ~んっ! 百合ちゃんのえっち~」



「違う! 水をっ! 飲み物をっ!」



 だなんて、唾液一つで盛り上がる、レズたちの放課後なのであった。いや、全年齢だよ?

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