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百合ハーレムの作り方  作者: 乃麻カヲル
第2部三章「百合葉と美少女たちの冬」
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第51話「年度末、終業式後」

 年明けてからの学校生活というのはあっという間で。



 卒業式や高校入試の関係の休みも多かった為に、もう終わりを迎えようとしていた。



 そう、終業式。僕らのクラスが終わるのだ。



「一年間、君たちの担任で良かったと思う。ありがとう」



 渋谷先生の挨拶で、僕らのクラスは解散となった。一年を思い出し、どんどんクラスのみんなと仲良くなれていった事を思い出す。



 きゃいきゃいとはしゃぎ出すクラス。一番声が甲高いのは百合好きで漫画研究部の藍羅ちゃんで、オーバーなテンションど騒いでいるのがたんぼぼちゃん。他にも色々な子が。



 入学当初はただの喧騒の一つだったのに、今では色んな子の声を聞き分けられる。それだけ、みんなと仲良くなったのだ。そんなクラスも、もう終わり。



「百合葉ちゃ~ん。来年もまたライブやろうね~。別のクラスになっちゃっても、私たちは音楽で繋がってるからねぇ~」



「同じクラスだと良いね。でも、別クラスでも遊びに行くよ」



「わ、わたしの男装女子部にも……遊びに来て欲しい……です!」



「大丈夫大丈夫いくよ。もちろんこっそりね」



「そ、それは嬉しいです!」



 唄佳ちゃんと翠ちゃんに万が一の別れの挨拶。これで、結局同じクラスだったーとかなったら良いのになぁ。



「百合ちゃん? こっそりってなんの話かしらぁ?」



「ああ咲姫、おかえり。結衣ちゃんとの話は終わった?」



「終わったけどど、質問の答えをはぐらかしてなぁい?



「まあまあ。大した事じゃないよ」



「ふぅ~ん」



 と、彼女は翠ちゃんをねめ付ける。すると蛇に睨まれた蛙のように、翠ちゃんはビクッと堅くなる。



「あっ、あっ、わたし失礼しますねー」



「来年は別クラスちよろしくねぇ~」



 なんて、思いっ切り嫌みを。黒い咲姫ちゃん、それもまたかわいいなぁ。



 僕と咲姫と、そして動いていない蘭子の三人が集まった。その側で、奏ちゃんと茜さんが話しているのを蘭子が見ていた。



「色々勝負したけど、お前とはケリ付かなかったな。まっ、次同じクラスだったら、その時はケリ付けようや」



「おーおー奏っち。クラス違ったら張り合いが無くて寂しくなるもんねー。一緒のクラスだといーねー」



「そ、そうだな」



 なんていうちょっとしたツンデレに内心合掌する僕。と、茜さんと奏さんは高身長同士だからか、好敵手のようだった。蘭子は相手じゃないのだろうかと見やれば、それが伝わったのか、首を横に振る。



「私は百合葉を打ち負かせればそれでいいからな」



「同じ体格の子と張り合えば良いのに」



「……いや、私の相手は百合葉だし、百合葉の相手は私だ。それは変わらない」



 なんだかんだ、この子の相手は僕一色みたいだ。なにそれ。お前だけを追い求めるみたいな、少年マンガのホモ的な展開? 百合だよ?



 そこへ、仄香と譲羽も帰ってくる。いつもの五人メンバーが揃った。



「うっすうっすー! みんな挨拶おわったー?」



「アタシたちは……永久に離れるかもしれぬえにしとの、最後の別れを終えたワ……」



「永久って。戦場に行くわけじゃないのにー」



 笑う僕。なんだかんだ、ちょっと変わり者な五人が集まったけど、クラスに溶け込んでいて良かった良かった。



 でも、それも、今日で終わり。みんなとの挨拶も終わったし、僕は席を立つ。



「じゃ、部室に行こっか」

本当は冬編もまだまだやりたい気持ちはありますが、

ネタ自体はないので、終わりに向かいたいと思います。


ちょっと余談ですが、バレンタインの後だとスキーって雪が溶けたりして微妙な時期なので、順番間違えてます笑 気にしないでください。


もうすぐいよいよ本格的に日常編が始まるのですが、

このまま同じ作品に投稿続けるべきか、一端終わるべきかと悩んでます。


小説のシリーズ設定はあるし、分けた方が良いのかな。

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