表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カードワールド ―異世界カードゲーム―  作者: 勇出あつ
王総御前試合編
168/170

エピローグ


 あるとき、突然意識をうしなって不思議な体験をした。


 次には俺はどこから知らない一面暗い部屋にいた。下を見ると白い床があらわれて、あるくたびそれは増えていく。


 やがて光の球があらわれ、それはだんだんと大きくなっていき神々しい輝きをはなって言葉をはっしはじめた。


「名も無きカードゲーマー。あるいは、スオウザカエイト。はじめまして」


「あなたは?」


「私は神、あるいは女神と呼ばれる者に近しい存在。この世界を管理し、ときに調和をもたらす存在。そしてあなたは……女神のカード」


「女神? カード?」


「カードとは、偉人や遺産を形にのこしたもの。あなたの力は認められ、カードとなった。そして今、世界をおびやかす混沌の闇をはらうために、あなたは私に異世界より召喚された。あなたのやることは私の切り札として来るべき闇とたたかい、これを討ち取ることなのです」


「カード……遺産? 俺が?」


「はい。あなたは私の期待にこたえてくれた。おぼえていないでしょうが、あなたは今まで数々のしかし敵との決戦のなかであなたと私のつながりは切れてしまい、今こうしてふたたびつながることができるようになったのです」


「じゃあ、こっちに来たころのおかしな記憶も……」


「はい。すべてあったことです。今まで何度も、私はあなたに助けられていますから」


 衝撃をうけた、というよりも、あまりに予想外の話なので、俺はただ女神の顔をみつめることしかできなかった。


「あなたにはまだやってもらわなくてもいけないことがある。切り札、あるいは私の分身として」


 光の塊がニコリと笑うような気がしたあと、もうその場所は全く見えなくなっていた。

 意識をとりもどし、いまの幻覚は本当だったのだろうかとすこしの間混乱しながら俺は頭を悩ませた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ