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昨日は更新できずにすみません!
なんか、異様に忙しくて、気が付いたら爆睡してました!
今日もバタバタしそうなので、予約投稿させていただきます。
「これより四天王の討伐に向かう。皆、準備は良いか?」
ジュークに与えられた情報から数時間後。
僕らは屋上へと向かう扉の前にいた。
急を要したため、メンバーは僕と姉上とヒルダ。
そして回復要員としてマリアーナと、
「くそっ! 俺に不幸をばらまきやがって! 絶対泣かしてやる!」
いまだに包帯グルグルだが、なんとか歩行可能になったセツナだ。
いや、本当は足手まといだから連れて来たくは無かったのだが、
「こいつの我がままにはもううんざりだ!」
「殺っちゃう? もう殺ちゃって、帝国まで逃げて冒険者にでもなっちゃう?」
なんて、もう心の声ダダ漏れの近衛騎士が、無用な罪を犯さないよう連れてきた。
まあ面倒臭くなったら、盾役ぐらいにはなってもらおう。
そんな僕らに、
「ちょっとまったぁぁぁぁぁぁぁ!」
屋上へ続く階段から、僕らの奇襲攻撃の邪魔になるほどの大音量がエコーした。
階段を駆け上って来たのは、今まで姉上しか行方を知らなかった、ピンクがかった髪の小柄な少女、
「はあぁぁぁぁ。何とか間に合った!」
肩で息するミナだった。
「おおミナ! 俺に会いに来てくれたのか!」
さっきまでの怪我が嘘のように、元気に手を振るセツナ。
「いやいや、いつもの勘違いだから! そんなこと言うと……」
(またバッキバキに心折られるよ!?)
そうツッコもうとした僕の耳朶に、
「そうよ! あなたのために、私は帰って来たのよ!」
ミナがそう言い放ちやがりました!
「え? ええ! なんで!? いつの間にそんなに仲良くなったの!?」
セツナに対するミナの態度って、もしかして物凄く分かりづらいツンデレだったの!?
「さあセツナ! これを受け取って!」
「お? ぴぎゃ!」
自らの体を遠心力で回転させ、勢いよく放たれた麻の袋がセツナの腹部を直撃。
新たな不幸に見舞われ、くずおれるセツナの目前に麻の袋からこぼれ出たのは、
「こ、これは!」
なんだかいろんな意味でイタそうな原色の地方のお土産的なモノ? っだった。
「え? え? これって……」
意味が分からず、怪訝な僕の視線の先になぜか、
「うおぉぉぉぉぉぉ! さすがミナ! 愛してるぞぉぉぉぉぉ!」
腹を押さえながらも満面の笑みで立ち上がり、屋上の出口に走るセツナ。
それを、
「ふ、ふん! そんなのいいから、早く用意してきなさい!」
頬を染め、腕を組みながらそっぽを向き、見送るミナ。
「え? なんなの? 僕の知らない間に、二人に何があったの? しかも用意ってなに? もしかして、それを…………」
疑問を口にする僕に、誰も答えを返す者はいなかった。
そして、セツナが体を引きずり下の階の踊り場で、
「ぐゆおぉぉぉぉ! なんの! こんな痛みごときミナの愛の前では……いででででで!」
死角で様子は見えないが、騒ぐセツナの声を二分ばかり聞いてると、
「あらあら、さあ! そろそろ最後の四天王を退治しに行きましょうか!」
多分きっと、待つことに飽きた姉上が声を上げると、
「了解ですお姉様! 今扉を開けま~す!」
え? これ、最後の四天王との最終バトルだよね?
とか、
あれだけ引っ張っといて、セツナ待たなくていいの?
とか、
その他、いろんなツッコミを無視し、ミナが勢いよく扉を開けた。
最後までお読みいただきありがとうございます!
今年もあとわずかですね。
みなさん今年が良い年だったでしょうか?
作者は新しい家族ができ(猫です! しかも三匹の子猫!)楽しくも大変な年でした。
来年は皆さんにも、作者にも良い年でありますように!




