四天王編3:プロローグ
艱難辛苦(酒を飲み、夜更かししすぎで風邪をひき、ちょっと治ったからってまた夜更かししてぶり返す)を乗り越え、やっとこさっとこ再開です!
さて、メゾンの町の危機を救って二日後。
ガラガラガラ。
僕は、僕たちは馬車に揺られていた。
もちろん、四天王のメイビーからの招待を受けるためだ。
「いやいや、これってデグルドの誘いよりも物凄く分かりやすい罠だよね?」
僕はそう言って抵抗したのだが、
「あらあら? 罠を張るのは、結構高慢ちきで鼻持ちならない輩が多いのですよね。そんな輩が無い知恵絞って必死に作った罠を、圧倒的な力で噛み砕いていくのは、とても快感ではないですか?」
とか、
「おろおろ、わっちの国では、『仕掛けられた罠は相手の意図を酌んだ上で、根こそぎ破壊するモノ。仕掛けた罠は相手の心をボッキボキに折るのを前提に仕掛けろ』とある。今回は前者じゃから…………やってしまっていいのじゃろ?」
なんて、やる気(殺気?) 満々の身内と婚約者の言葉で決定してしまった。
それに対し他の仲間? は、
「はい! 私はもう絶対服従です! お姉様のご意志に従います!」
今回の件で、首輪が無くても絶対的忠誠心を前面に出すミナと、
「まあ、ミナが言うならそれもありかな?」
王族として、人として、一皮むけたと思ったが、『結局他人任せじゃね?』っと思わなくもないセツナが微笑む。
王族として、人として一皮むけたと思ったのは気のせいでした!
さらに、
「アルサス様が行く所なら、俺はついてきますよ!」
最初から人任せのジオルドと、
「アルサス様! もうこの町人、『タポタポの聖女様』ってうるさいです! どうせ行かなきゃいけないんでしょ? ですから、さっさとこの町出ましょうよ!」
いつもより前向きで、かなり投げやりなマリアーナ。
毎度思うことなのだが、僕の意見って誰も聞いて無く無くない?
勇者とか祭り上げといて、僕が意見を言う前にほぼ決定してるよね?
そう思ってる僕の肩を叩き、
「おろおろ、ヌシ殿がやる気が無いのじゃったら、別に無理して行かなくてもよいのじゃぞ? この誘いに乗らず、町や村が二、三個。そこに住む最少で三ケタと見積もった住民が、例え死に絶えたとしても、決してヌシ殿のせいでは無いのじゃから」
「そうですわアル! もしアルが『疲れた』と言えば、たかが数百、数千人の命なんて、私にとっては芥のゴミクズ同然。どうってこと無いですわ!」
ヒルダと姉上がにこやかに笑い、物凄く優しい言い方で、非人間的な理由で外堀を埋めてきた。
まあ、ちょっと愚痴っただけで、彼女たちの言葉が無くても僕の心は決まっていた。
本当だよ!
「それじゃあ皆。一日休んだら馬車で、|メイビーの指定した場所(きっと罠が満載の場所)に行こうか?」
諦め顔に笑みを張り付けた僕は、
四天王の罠に、ワザとハマりに行くのだった………………。
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