四天王編2:プロローグ ダメな私
ご無沙汰してます!
いや~四天王編大変でした。
細かいことは後書きで、暇な人は作者の苦労話(ほぼ愚痴)をご覧ください!
私がダメになったのはいつからだろう?
生まれた時から?
母親と共に、一般市民として育った子供のころ?
いやいや、そのころから可愛かった私は、皆が優しくしてくれた。
さらに魔法が使えることが分かると、『下町の聖女』なんてちょっとイタイが大人たちまで私に優しかった。
それじゃ突然、男爵家の養女として迎えられ、父と母と引き離されたから?
いやいや、養女として迎えられた男爵家でも、男爵はもちろん男爵夫人も、義理の弟も使用人も、建前かも知れないが私を喜んで迎えてくれた。
さらに、貴族が入る学園でも周りの男の子はちやほやしてくれるし、さらにさらに、王子のハートを射止めたりして、幸せの絶頂だったはずだ。
そうだ!
あの女がしゃしゃり出て来るまでは、私は幸せだったのだ!
そうだ!
私の不幸は、あの女が現れた時からだ!
王子の婚約者で、私より綺麗で、政治も考古学の授業も!
ダンスや礼儀作法まで、そつなく余裕でこなす!
あの侯爵令嬢が出て来るまでは!
私は幸せだったのだ!
いや、『王子の婚約者だからって、ちょっと目障りかな?』
なんて思い、それなら盛大に盛り上げて、この舞台から退出願おうと自作自演の嘘八百を並べ、王子たちをその気にさせたのは私だ。
でも……………………。
でも、あんな想定外の事態になるとは思わないじゃん!
あんなの、普通の侯爵令嬢が出来る訳ないじゃん!
普通の侯爵令嬢が、重騎士を投げ飛ばすなんて、出来る訳ないじゃん!
…………そんなこんなで、今私は、彼女の召使兼、奴隷兼、オモチャにされていた。
これは生き残るためだからしょうがない選択だった。
別に奴隷とか言われていても、たまに彼女に無理難題を押し付けられる程度で(無理なのは承知なのか? 例え出来なくても咎は無い)、三度三度男爵家では見たことのない美味しい料理が食べられるわ、王族と同等の上等な生地のメイド服に身を包み、男爵家に上前をはねられず、本当の両親にかなりの額の仕送りが送れるほどの給与を貰える。
でも…………。
私の幸せはどこ行った!?
いや、今が決して不幸ではない。
だって、男爵令嬢だった時より、美味しい物の食べ過ぎで、二キロは太って…………ゴホンゴホン!
と、とにかく、今はそれほど不幸ではないのだが……。
なんか、私が思い描いていた幸せとは違う気がする。
だから思う。
これはきっと、人から与えられてるモノだからだと。
私は知ってる。
簡単に他人から与えられるものは、簡単に他人に奪われるものだと。
だから私は考える。
この与えられた幸せ以上の幸せを、自分のモノにしようと。
ただ与えられるでは無く、自分が求めるモノを力ずくでも奪い取ろうと。
だから、
だから私は求める。
私が私であるための力を
例えそれが、私の力では無い、偽りの力だとしても……………………。
四天王編2。
本来ならこれは、サクサクと書き進められ月の初めには投稿予定でした。
なのに!
酔っぱらった作者が、「これ、こういう風に書き直しちゃおうぜ!」っと、誰に向かっていったか分からない言葉で、大幅に書き換え、しかも、
「・・・・・・あ、これ、参考用に立ち上げたファイル。閉じちゃえ!」
っと、酔っぱらった作者が本編(しかもこの日に限ってノリに乗って書いた二時間分!)を消し、
最後のやる気を振り絞ってここまで来ました。
「がんばれ! 酒に負けるな!」とか「続きがきになる!」とか「プロローグだけじゃ何書いてんのかわからね~よ」っと思われる方。
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