エピローグ
さあ、最大級の見せ場であるはずの魔王編が、なんの盛り上がりも見せぬままエピローグです。
なぜこうなった!?
なぜならこれが姉上クオリティー。
後書き、少し長いです。
魔王討伐パレードから数日が立ち、
やっと学園も通常営業に戻ったのだが、
「はいは~~~~い! 例の如く、転校生を紹介しま~~~す!」
教室に入るなり、事務処理的に言葉を紡ぐミル先生。
僕が頼んだ事なのだが、
最近、先生のやさぐれ度が酷い。
後でなんか、『気持ちの和らぐ』物でも送っておこう。
そんな彼女に促されて登場したのは。
「我は魔王の娘メイリン! 今日から下等なお前たちの学園に通ってやる! ありがたく……ぐべぇ!」
「あら? メイリンさん? それはいけません! 自己紹介は、簡潔に、お友達が引かないぐらいにへりくだるものですよ? 先生は、そうやって今の地位にいるのです!」
遠慮のえの字も無く、メイリンの頭を叩き、一部を除き、驚愕の色を浮かべる生徒達に対し、ニコニコと実体験だと思うことを語るミル先生。
「ミル先生、身も心も強くなったな~」
ぼんやりとそんなことを口にする僕に、
ぴたりっ!
なぜかメイリンが視線を合わせ、
僕に向かって、
「ご、ご主人さま~~~~~あ!」
文字通り飛び込んできた!
「え? ご主人? なに? なにが……」
そんな彼女を、
抱きとめるべきか? 避けるべきか?
思わず判断に迷った。
のだが。
「あらあら? こんな所に羽虫がいますわ」
いつの間にか僕の席の前に立った姉上が、扇子を一閃。
「ふべしっ!」
羽虫を撃ち落とした。
「何をするんだ! 魔王である僕の父ちゃんを倒したと偽ってかくまってくれて、僕も殺さなかったばかりか、このような生活をさせてくれるご主人様は、僕のご主人様だ! だから僕の身も心もご主人様の……」
うん。王様にも言ってない極秘事項を、なんでそんな簡単にいっちゃうのかな?
さらに口を開こうとするメイリンに、
「おろおろ? まだ理解していらぬようじゃのワッパ。主殿はわっちの主殿じゃと言ったはずじゃ! まだまだまだ、せつめい……拷問が足りぬようじゃの!」
「なんで酷い方に言い換えた!?」
僕のツッコミなど全く無視して、ギャアギャアと騒ぐ二人。
そして、
その二人に一瞥もしない姉上は、
僕の机の前まで静々と、
綺麗な動作で進んできて、
「アル。今日のお昼も、一緒に食べましょうね!」
無防備で無邪気な笑みを向けるのだった………………。
「ふふふ、昨日の『母さん助けて詐欺』で、評価もブクマもたまったぜ! このまま・・・・・・誰だ!」
「あらあら? 作者ともあろう人が、私をお忘れで?」
「うぬ!? あなた様は姉上様!」
「あらあら? あなたの姉上ではないわ! それに、私の作品で詐欺行為までして・・・・・・そんなこと考えてる暇があるなら、もっと文章力を鍛えなさい! それに誤字脱字が多いわ! それに・・・・・・」
「あの、姉上? 姉上の口撃で、作者さん、朽ち果ててますけど?」
「おお! やはりアル君は優し・・・・・・」
「あらあらそうですの? でも、犯罪は犯罪ですので・・・・・・」
「そうですね!」
「くもなかった!?」
こうして、作者は姉上にどこかに連れて行かれ、そのあと彼を見たものはいなかった・・・・・・・・・・・・。
作者が生きていたら、第五部でお会いしましょう!




