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更新遅れてすみません!
久々にスプラなトゥーンをやってて遅れました!
思い出したようにやると、面白いですよね?
あれ?
こんな時間に電話が…………。
後書きに続く。
数日後、僕らはようやく? 魔王を倒した英雄として、王国に戻っていた。
魔王にちゃんと止めを刺したの?
とか、
魔王の娘はどうなったの?
とかの質問は、一切受け付けない!
ただ、
そこら辺の融通が利かないジオルドが、僕の案を否定して姉上とヒルダに、それはそれは物凄い拷も……いやいや、アレはきっと……そう! 勇者になるための特訓だ!
何度か腕や足が、吹き飛……あらぬ方向に捻じ曲が……と、とにかく、二人の誠意ある特訓で、僕の案を了承したから、大丈夫! ………………たぶん。
兎にも角にも、僕らは魔王を倒した(これは本当!)のだ!
だから、
物凄く面倒臭くても、
『実は僕、何にも活躍して無くない?』っと思っていても、
大陸の民を安心させるためには、豪華な馬車に乗り王国を巡る盛大な凱旋パレードは必要だ!
そう王様に言われれば、
勇者だけど、
侯爵子息だけど、
王族と言う権力には逆らえず……。
あれ?
僕も姉上も、ずいぶん最高権力者に逆らっているように思えるのは……多分気のせいだ!
だから……。
「あらあら、そろそろいいですわ! 御者に扮した私の私兵よ! このまま城下を爆進し! 姉弟でも結婚できる国に行くのです!」
「イエス! ユア、マジェスタ!」
「うん! そんな国、どこにもないよね!」
そんな僕のツッコミに呼応したのは、
「そうじゃのう! やはり、結婚は、父母、親族、いや、国民からも祝福されねばのう? やはり、アルムデル帝国の第一皇女である、わっちが! 主殿の妻に……」
「あらあら? でましたわね。学名:ボッチボッチボッチ。通称、友達のいないヒトリボッチ!」
「おろおろ、やはり、ヌシとはちゃんと、ケリを付けねばならぬようじゃのう?」
ニィっと楽しげに口角を吊り上げたヒルデの両手が、急速に魔力を溜めていく。
「あらあら? 私は心配しているのですわ! 祝福された私とアルの結婚式の裏側で、ボッチのあなたが、『友人? 知人? 何それ美味しいの?』なんって、寂しく墓場に逝ってしまうのが!」
「おろおろ? 『結婚は人生の墓場』なんて言葉を言いたかったのじゃろうか? もうボケが始まっているのかのう、おばさま! いや義姉殿は!」
「あらあら、言いますわね?」
「おろおろ、そちらこそ!」
微笑みある二人の間には、バチバチと、轟々と、ピキピキと、せわしなく大氣が震えた。
もう、嫌な予感しかしないので、帰っていいだろうか?
パレードにもってこいの、澄み渡る青空。
魔王の脅威から解放された、人々の笑顔の上。
そんな人々が、平穏に暮らす城下の空で、
ガキャンッ!
ゴオォォォォォ!
ド~~ン! ゴキッ、ドカ~~~~~~~ン!
「あらあら? その程度の魔力で私に挑もうなんて、チャンチャラおかしいですわ!」
「おろおろ? その割には逃げてばかりじゃの! 義姉殿!」
派手に響き渡る、剣戟の澄んだ響きと、天に揺るがす盛大な花火。
初めて見る人には、世界の終りのように映るかも知れないが、
王国の人々は、もう慣れたとばかりに、上空で行われている剣と魔法が織りなす景色に、喝采を上げる。
中には、
「おらおら! 今回の配当は、シルヴァーナ様四で、ヒルデガルド様も六だ! 空中でなら魔法を使うヒルデガルド様が有利と俺は見てるぜ!」
「何言ってやがんだ! 我が国の『無敵の女神様』に敵う奴なんていねぇ! ここはシルヴァーナ様に一点掛けだ!」
なんて景気の良い賭博屋たちの、威勢の良い声も聞こえる。
うん。
この王国は、今日も平和である。
*電話の内容。
「母さんオレオレ! いや、父さんか? どっちでもいいけど、オレ、会社のブクマとか総合評価とか使い込んじゃってさあ、明日中に200評価必要なんだよ! え? そんなに持ってない? 大丈夫! これの下にある評価をポチポチって押せばいいから! あと、ご近所の人にも頼んでくれよな! じゃ、また連絡する!」
以上、評価オレオレ詐欺でした。




